検索
連載

【 gnome-system-monitor 】コマンド――実行中のプロセスやリソースの利用状況を表示するLinux基本コマンドTips(305)

本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、実行中のプロセスやリソースの利用状況を表示する「gnome-system-monitor」コマンドです。

Share
Tweet
LINE
Hatena
「Linux基本コマンドTips」のインデックス

Linux基本コマンドTips一覧

 本連載は、Linuxのコマンドについて、基本書式からオプション、具体的な実行例までを紹介していきます。今回は、実行中のプロセスやリソースの利用状況を表示する「gnome-system-monitor」コマンドです。

gnome-system-monitorコマンドとは?

 「gnome-system-monitor」は、GNOME環境でシステムモニターを表示するコマンドです。実行中のプロセスやリソースの利用状況を表示できます。

 CentOSでは、[アプリケーション]メニューの[システムツール]−[システムログ]からも起動できます。



gnome-system-monitorコマンドの書式

gnome-system-monitor [オプション]

※[ ]は省略可能な引数を示しています。





gnome-system-monitorの主なオプション

短いオプション 長いオプション 意味
-p --show-processes-tab 起動時にプロセスのタブを表示する
-r --show-resources-tab 起動時にリソースのタブを表示する
-f --show-file-systems-tab 起動時にファイルシステムのタブを表示する
-h --help ヘルプのオプションを表示する
--help-all ヘルプのオプションを全て表示する
--gapplication-service GApplicationサービスモードで起動する(開発者用)


GNOMEシステムモニターを表示する

 「gnome-system-monitor &」を実行すると、GNOMEシステムモニターの画面を表示します(画面1)。「&」はバックグラウンドで実行するための指示です(“応用力”をつけるためのLinux再入門 連載第14回参照)。「&」を付けずに実行した場合は、gnome-system-monitorを終了するまで次のプロンプトを表示しません。

 GNOMEシステムモニターの画面には「プロセス」「リソース」「ファイルシステム」という3つのタブがあり、それぞれの利用状況を指定した時間間隔ごとに表示します(画面2画面3画面4画面5)。

 「プロセス」の表示内容は3つあり、「表示」メニューオプションで、「実行中のプロセス」「すべてのプロセス」「ユーザーのプロセス」を選択可能です。

 gnome-system-monitorが備える個別の機能を提供するコマンドが多数あります。例えばプロセスを表示するにはpsコマンド(第6回)、リソースを表示するにはtopコマンド(第123回)やfreeコマンド(第125回)、mpstatコマンド(第127回)を利用できます。

 この他、ファイルシステム(使用状況)は、dfコマンド(第58回)などで確認できます。

コマンド実行例

gnome-system-monitor &

(システムモニターを表示する)


画面1
画面1 gnome-system-monitorを起動しているところ &を付けたため、直後にプロンプトが表示されている
画面2
画面2 実行中のプロセスだけを表示したところ
画面3
画面3 全てのプロセスを表示したところ
画面4
画面4 リソースを表示したところ
画面5
画面5 ファイルシステムを表示したところ


筆者紹介

西村 めぐみ(にしむら めぐみ)

元々はDOSユーザーで「DOS版UNIX-like tools」を愛用。ソフトハウスに勤務し生産管理のパッケージソフトウェアの開発およびサポート業務を担当、その後ライターになる。著書に『図解でわかるLinux』『らぶらぶLinuxシリーズ』『Accessではじめるデータベース超入門[改訂2版]』『macOSコマンド入門』など。地方自治体の在宅就業支援事業にてMicrosoft Officeの教材作成およびeラーニング指導を担当。会社などの"PCヘルパー"やピンポイント研修なども行っている。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る