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最も嫌われている業務は「一般的なデータ入力」 オートメーション・エニウェアが調査嫌われている業務は「幸福度」にも影響?

オートメーション・エニウェアが発表した、「企業におけるデジタルの反復的な管理業務に費やしている時間と、それに対する従業員の姿勢」についての調査結果によると、単純で反復的なデジタル管理業務は本業の妨げとなると考える従業員が過半数を占めた。

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 オートメーション・エニウェアは2020年1月28日、「企業におけるデジタルの反復的な管理業務に費やしている時間と、それに対する従業員の姿勢」についての調査結果を発表した。同社が調査会社のOnePollに委託し実施したもので、日本を含む11カ国の企業で働く従業員1万人以上が対象。同調査によると、回答者の過半数が「単純で反復的なデジタル管理業務」は「全体的な生産性を低下させる」または「本業の妨げとなる」と答えた。

「一般的なデータ入力」「メールの返信」「ファイルをフォルダに移動する業務」など

 世界で最も嫌われているオフィス業務は、「一般的なデータ入力」で20%の人が挙げた。「電子メールの返信・整理」や「デジタル文書の整理(文書やスプレッドシート、画像、PDFなどを正しいフォルダへ保存する業務)」も嫌われており、それぞれ19%の人が回答した。これに対して日本で嫌われているオフィス業務は、「経費の処理」(20%)、「デジタル文書の整理」(18%)、「予算管理」(17%)、「電子メールの返信・整理」(17%)、「一般的なデータ入力」(16%)だった。

 こうした「嫌われている業務」に費やしている1日当たりの時間は、女性の3.4時間に対して、男性は2.8時間。デジタルの管理業務は、全体的に女性に偏っている。この傾向は、全ての国に当てはまり、最も管理業務の多い分野は公共サービスだった。

嫌われている業務は「幸福度」にも影響?

 反復的な管理業務は、従業員の私生活での幸福度にも影響を与えていた。「単純なデジタル管理業務のために、定時に退社できないことが多い」と回答した割合は49%。男女別では、女性の43%に対して、男性は54%だった。国別では、最も割合が高かったのはシンガポールで67%。次いで英国、インド、韓国と続き、日本は52%で5番目。6番目はオーストラリア。最も割合が低かったのは米国で、34%だった。

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国別の「デジタル管理業務のために退社できないことが多い」割合(出展:オートメーション・エニウェア

 このように世界中で嫌われている単純で反復的な管理業務について、「自分の本来の業務ではない反復的な手作業を自動化で排除した方がいい」と考えている人の割合は85%に達しており、88%は「変革によって幸福度が増す」と期待している。

 さらに、「手作業による管理業務の負荷が高くなったら退職を検討する」と回答した割合は55%に上り、反復的な手作業の自動化を増やすことを望んでいる割合は87%に達した。そして85%は、単純で反復的な業務を削減するために自動化に投資している企業で働くことに魅力を感じると答えた。こうした結果を受けてオートメーション・エニウェアでは、自動化技術の導入は企業の責務だと指摘している。

日本では半数が自動化に期待

 日本で、自動化技術を活用したbotとの共同作業を前向きに捉えている割合は53%。「管理業務をbotに代行してほしい」と考えている割合と、「反復業務を自動化する技術に対する企業の投資を強化してほしい」と考えている人の割合は、どちらも52%だった。そして、自動化によって得られた時間の活用方法については、「休息とワークライフバランスに割きたい」と回答した人の割合が最も多く、39%。次いで、「新たなスキルの習得」(34%)や「現在の職務でのパフォーマンス向上」(34%)が挙がった。

 なお、現在携わっている業務で自動化技術を活用していると回答した割合が高かったのはインド(69%)や韓国(68%)。日本は26%だった。

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