ニュース
膨大な衛星データをAIと高解像度地図データを使って解析、災害発生箇所の検出も Ridge-i:衛星データだけでは「見え過ぎる」
Ridge-iは、人工衛星から取得した画像データをディープラーニングによって解析する際に、日本スペースイメージングの地図データ「ダイナミックモザイク2019」を利用する。自然災害が発生した箇所の検出などを想定する。
Ridge-iは2020年2月5日、日本スペースイメージング(JSI)と協業すると発表した。人工衛星から取得した画像データをディープラーニング技術によって解析する際に、JSIが提供する50センチ解像度相当の日本全域を網羅する地図データ「ダイナミックモザイク2019」を利用する。例えば、衛星画像から自然災害が発生した地域を検出するといった用途を想定する。
Ridge-iはこれまでも衛星画像の解析経験がある。例えば2018年の北海道胆振(いぶり)東部地震が発生したときには、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の依頼を受けて、土砂災害が発生した地域をディープラーニングで検出した実績がある。
衛星から得られるデータが爆発的に増加
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- AI画像解析で「顔が映っていない画像」から人物特定、追跡が可能に 日立製作所
日立製作所と日立産業制御ソリューションズは、防犯カメラなどの映像から全身特徴によって特定の人物を高速検索する「高速人物発見・追跡ソリューション」を販売する。後ろ姿など、顔が映っていない映像からでも全身特徴を判別する。 - 商品棚をスマホで撮影、自動で棚割データ化――キリンビール、NECの「店舗棚割画像解析システム」を導入
キリンビールが、スマホなどで撮影した商品棚の画像から商品を自動で識別し、陳列状態をデータ化するNECの「店舗棚割画像解析システム」を導入する。棚割データは棚割管理ソフトや分析ツールなどと連携させて、棚割提案や売上分析などに活用できるという。 - “ドローンで建設現場を撮影、AzureでAI解析”も可能に――建設IoTプラットフォーム「LANDLOG」が「Microsoft Azure」を採用
ランドログは、建設業界向けのオープンIoTプラットフォーム「LANDLOG」の提供基盤に日本マイクロソフトの「Microsoft Azure」を採用。ドローンで建設現場を撮影し、Azureにデータを収集して、AI解析するといったシステムの開発が可能になる。