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「自動化技術によって仕事が減る」と懸念している割合は64%――CompTIAが技術導入に関する調査結果を発表:デジタル技術のスキル向上が継続的に必要
CompTIAは世界中で実施した調査「International Trends in Technology and Workforce」の結果を発表した。ほとんどの業種や業界がデジタル技術に精通したワークフォース開拓が重要だと認識しており、IT人材の需要がこれまでになく高まっていることが分かった。
CompTIAは2020年4月11日、世界中で実施した調査「International Trends in Technology and Workforce」の結果を発表した。これは、ビジネスエグゼクティブやプロフェッショナルを対象に、IoT(Internet of Things)やビッグデータ、AI(人工知能)、ロボティクスといった新興技術の導入やワークフォースの動向について調べたもの。対象国は、オーストラリア、ブラジル、カナダ、中国、インド、アイルランド、日本、中東、オランダ、タイ、英国、米国。
今回の調査によると、デジタル技術に対する今後の支出は堅調に推移するとみられ、デジタル化が進んでいることが分かった。同時に、ほとんどの業種や業界がデジタル技術に精通したワークフォース開拓が重要だと認識しており、IT人材の需要がこれまでになく高まっているという。
特に日本では、新たなシステムとプロセスの実装や、新たな顧客と市場セグメントの識別、新製品の開発、技術革新に注力しており、CompTIAではデジタル技術が必要不可欠な役割を担うとみている。「将来に向けた技術計画の助力となるようなスキルを持った人員雇用が優先事項だ」と答えた企業の割合は37%に上った。
新興技術について、期待が勝るか? 不安が勝るか?
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