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AWSが「AWS Elemental Link」を発売、3G-SDI/HDMI入力を「1分以内に」クラウドでライブ配信するボックス5G通信の活用も想定?

AWSは「AWS Elemental Link」を一部リージョン向けに販売開始した。手のひらサイズの小型ボックスで、3G-SDI、HDMIで映像/音声を取り込み、AWSのサービスを使って放送品質のライブ動画配信が即座に行えるという。

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 AWSは「AWS Elemental Link」を一部リージョン向けに販売開始した。手のひらサイズの小型ボックスで、3G-SDI、HDMIで映像/音声を取り込み、AWSのサービスを使って放送品質のライブ動画配信が行えるという。

 Amazon Web Services(AWS)は2020年5月5日(米国時間)、「AWS Elemental Link」を発売したと発表した。これは3G-SDI、HDMI経由で入力される映像/音声をAWSの動画配信サービスにフィードする装置。さまざまな場所から手軽に放送品質のライブ配信が実現できるという。


Elemental Linkは手のひらサイズ(製品紹介ビデオより)

 複数の場所に配置したElemental LinkをAWSのコンソールから集中的に管理・監視できるため、「イベント開催場所でライブストリームを設定・構築する技術オペレーターを現地に派遣する必要がない」としている。

 Elemental LinkはAWSのライブ動画エンコーディングサービス「AWS Elemental MediaLive」と組み合わせて使う小型ボックス。手のひらサイズで重さは450g。ファンレス設計で、騒音は発生しない。消費電力は10W以下であり、PoE(Power over Ethernet)も利用できるという。イーサネットケーブルを通じたインターネット接続および給電が得られれば、コンピューターを使うことなく、3G-SDIあるいはHDMIで出力できるビデオカメラなどから、最高1080i/60fpsでビデオをクラウドにフィードし、ライブ配信が行える。


Elemental Linkではビデオカメラをつなげさえすれば、あとはクラウドからの管理でライブ配信を運営できる

 Elemental LinkはAWSのマネジメントコンソールから注文できる。アカウント情報が埋め込まれた形で届くという。後は電源とネットワークに接続し、Elemental MediaLiveのコンソールから簡単な設定を行えば、AWSの他のビデオ関連サービスを併用し、「1分以内で」ライブ配信が始められるという。

 Elemental Linkでは、利用できる帯域幅に応じ、最高の画質でライブ動画をフィードできるよう、常に自動的な調整が行われるという。同装置の動作および送信の状況は、Elemental MediaLiveのコンソールから監視できる。

 技術スタッフを現地に派遣することなく、放送画質のライブ動画配信システムを構築・運営できることから、コンサートやスポーツ、礼拝、講義などの機動的なライブ配信に適しているとAWSは説明する。スタジアムなどでの導入が進む5Gモバイル通信との組み合わせを視野に入れている可能性もある。

 価格は995米ドル(税・送料別)。なお、発表時点では、米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、アジアパシフィック(シドニー)、欧州(アイルランド)における提供を開始したという。これは「Elemental Linkによる接続に対応したリージョンが、これら4リージョンのみ」という意味なのかどうかについては、説明がない。

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