「AlmaLinux 9.2」がセキュリティ認証取得、企業の“OS選定”にどう影響する?:「OSでの認証取得」は現行制度で国内初
サイバートラストは「AlmaLinux 9.2」が国際標準規格「CC認証」を取得したと発表した。背景には企業が考慮すべきセキュリティリスクがあるという。
サイバートラストは2026年6月24日、「AlmaLinux 9.2」がIT製品のセキュリティ機能を評価する国際標準規格「CC:Common Criteria」(ISO/IEC 15408)認証を取得したと発表した。国内におけるOSでのCC認証取得は、現行の認証制度では初となるという。
AlmaLinuxは公式サポートが終了した「CentOS Linux」の移行先として選択肢の一つになっている。今回の認証取得の背景には、サプライチェーンに関連するセキュリティリスクの高まりがある。
AlmaLinux 9.2のCC認証取得、OS選定にどう影響する?
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発表した「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、組織向けの脅威として「サプライチェーンや委託先を狙った攻撃」が4年連続で2位にランクインしており、「ランサム(身代金要求型マルウェア)攻撃による被害」に次ぐ脅威となっている。
国家サイバー統括室による「重要インフラのサイバーセキュリティに係る安全基準等策定指針」でも、政府機関や金融、医療といった重要インフラ事業の安全かつ継続的な提供のために、サプライチェーン全体のリスクマネジメントの実施が必要だと示されている。
CC認証は、IT製品のセキュリティ機能が国際標準規格に基づいて正しく設計・開発され、十分な安全性を備えていることを第三者機関が評価・認証する制度だ。製品のセキュリティ機能が規格通りに実装され、確実に動作することの保証となる。サプライチェーン全体でリスクを排除した包括的なセキュリティ対策が求められる重要インフラにおいて、信頼性の高い第三者評価として位置付けられている。
AlmaLinux 9.2がCC認証を取得したことにより、高いレベルのセキュリティとコンプライアンス(法令順守)が求められる重要なシステムにおいても、OSとしてAlmaLinuxを安心して採用できるようになるとしている。
サイバートラストは、AlmaLinuxを管理するThe AlmaLinux OS Foundationに2023年から参画し、コミュニティーメンバーと協働してAlmaLinuxの共同開発を行っている。今回の認証取得への対応は、プラチナスポンサーシップ活動の一環として同社社員が主導し、実現に貢献したものだという。
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