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プリンタもスキャナーもない自宅で、ExcelシートやPDFファイルにハンコを押す:リモートワーク自由自在(2/3 ページ)
いまだに「ハンコを押した書類を送ってください」といわれることがある。在宅勤務中なのに、そのためだけに出社するのは効率が悪い。仮の書類ならば、印影データを作成し、それを使って処理してもらおう。そのための印影データの作成から文書ファイルに押印するまでの方法を紹介する。
印影データの作成を行う
印影データの元画像が用意できたら、最終的なWord文書などに貼り付けられる印影データに仕上げていく。印影データは、背景部分を透明にしたPNG画像とするのが最も扱いやすく、画像サイズは印影イメージギリギリとする方がよい。
というのも、多くのアプリケーションでは、画像の移動などの場合、画像サイズで正方形を表示するため、画像の中央と印影の中央を合わせ、印影データの部分が画像サイズギリギリになっている方が位置を合わせやすいからだ。残念ながら、Windows 10付属の描画アプリ(ペイント3Dやペイント)は、描画には利用できるが、背景の透明処理には利用できない。
PNGファイル用に特定の色を透明化できる機能があれば、基本的にはどのような画像編集アプリを使ってもいい。しかし、具体的なアプリがないと手順を示すことも困難なので、ここでは、無料で入手できるGIMPを使い、最終処理を行う例を示す。他の画像編集アプリを使う場合には、作業をそれぞれのアプリでの操作に読み替えてほしい。
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