ニュース
Twitterの投稿から災害情報を解析、NEC「高度自然言語処理プラットフォーム」販売開始:NICT開発のDISAANAとD-SUMMがベース
NECはTwitter上の災害に関する情報をリアルタイムで解析し可視化する「高度自然言語処理プラットフォーム」の販売を開始した。
NECは2020年6月26日、Twitterに投稿された災害に関するつぶやきをリアルタイムで解析し可視化する「高度自然言語処理プラットフォーム」の販売を開始した。
同社は、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が開発した「対災害SNS情報分析システムDISAANA」と「災害状況要約システムD-SUMM」を基として同製品を開発した。
同製品は、Twitterに投稿された被災状況や避難場所の情報をリアルタイムで収集、解析し、地域の被害状況把握や危機対応に必要な情報を可視化する。自治体や企業などで発生する情報収集や整理作業の省力化、有事の際の状況判断、意思決定の支援などを目的としている。
Twitterに投稿された情報の正確さは自動で判断
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 災害時も衛星経由で医療データを復元「かかる時間はたった9秒」 NICTらが開発
NICTなどのチームは、電子カルテデータの安全なバックアップと、医療機関の間での相互参照や災害時の迅速なデータ復元が可能なシステムを開発した。衛星を経由し、9秒でデータを復元でき、認証の安全性を量子コンピュータでも解読困難なレベルまで上げた。 - ヤフーがAI技術をOSSで公開、単語間の関係性を短時間で学習
ヤフーは、分散表現の学習時間を短縮するAI技術「yskip」を、オープンソースソフトウェアとして公開した。分散表現はテキストに含まれる単語間の関係性を学習させ、単語同士の意味の相違を推定する際に利用する技術。既存の技術と同等の精度を保ちつつ、学習時間を短縮できた。 - 模型飛行機にP2PにSNS――災害に強い情報通信ネットワークに必要な技術とは
2015年10月22、23日、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が研究成果を一般に発表する「NICTオープンハウス 2015」が開催された。ここではセキュリティ、ネットワークだけでなく、さまざまな分野の最新技術が分かりやすく発表されていた。本記事では、NICTが取り組むネットワーク研究の成果を紹介しよう。