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Windows Updateの「詳細オプション」に「プライバシーの設定」が配置されている理由その知識、ホントに正しい? Windowsにまつわる都市伝説(165)

Windows 10の新バージョンが出ると「設定」アプリの各種設定や利用可能な「オプション機能」「Windowsの機能」を探るのが癖になっているのですが、以前から存在しながら、これまで気にもとめていなかったある設定に目がいきました。Windows Updateの「詳細オプション」の下の方に鎮座している「プライバシーの設定」です。

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Windowsにまつわる都市伝説

「詳細オプション」にある2つの“プライバシー”

 「Windows 10 May 2020 Update(バージョン2004)」の「設定」アプリをいろいろと探っているとき、「Windows Update」の「詳細オプション」に近い場所に“プライバシー”という項目が2つあることがなぜか気になりました。以前のバージョンで確認してみると、前々からそうなっていたようです(画面1)。

画面1
画面1 これまでその存在を気にもとめなかった「詳細オプション」にある「プライバシーの設定」と「[プライバシー]セクションの……」の2つの“プライバシー”

 1つは「プライバシーの設定」で、これをクリックすると「設定」アプリの「プライバシー」に移動します。もう1つは「[プライバシー]セクションの次の箇所で更新後の自動デバイス セットアップを構成します:サインイン オプション」で、「サインイン オプション」をクリックすると「設定」アプリの「アカウント」にある「サインイン オプション」が開きます(画面2)。更新後の自動サインインの設定は、もちろん後者に存在します。

画面2
画面2 再起動後の自動サインインを「有効」にしておくと、起動または再起動後に自動的にサインインしてロック状態になるため、ユーザーは見掛け上、素早くデスクトップでの作業を再開できる

 「[プライバシー]セクションの次の箇所で……」という日本語を読むと、「プライバシーの設定」の方にもその設定がありそうに思えないでしょうか。しかし、「設定」アプリの「プライバシー」には更新プログラムに関連する項目は見当たりません。

 表示言語を英語(en-US)に切り替えると、1つ目の謎はすぐに解けました。「[プライバシー]セクションの次の箇所で更新後の自動デバイス セットアップを構成します:サインイン オプション」のオリジナルは、「Configure automatic device setup after an update under the Privacy section in Sign-in options」でした(画面3)。

画面3
画面3 「詳細オプション」にある2つ目の“プライバシー”は、「サインインオプション」の「プライバシー」セクションのこと

 より適切に訳すなら、「サインイン オプション内の[プライバシー]セクションで更新後の自動デバイスセットアップを構成します」となるでしょうか。確かに、この設定は「サインイン オプション」の「プライバシー」の下にあります。

「[プライバシー]セクションの……」はいつからそこにあった?

 「[プライバシー]セクションの……」の設定は、実際に確認したわけではありませんが、恐らく「Windows 10 Fall Creators Update(バージョン1709)」から存在していたはずです。以下の@ITの記事やMicrosoftサポート情報で説明されているように、「Windows 10 Creators Update(バージョン1703)」までは「詳細オプション」のページ内に「更新後にサインイン情報を使ってデバイスのセットアップを自動的に完了します」というオプションで存在していました。これがWindows 10 バージョン1709で「アカウント」の「サインインオプション」に変更されました。

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