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ワーケーションしたらクリエイティブになれるの?:仕事が「つまんない」ままでいいの?(71)(1/3 ページ)
「地方で仕事をすればクリエイティブになれる」――ワーケーションを勧めるチラシやWebサイトには魅力的な言葉が並んでいます。しかし、それは事実ではありません。では、クリエイティビティを養うには、何が必要なのでしょうか?
「地方で仕事をすればクリエイティブになれる」「自然の中で仕事をすればアイデアが湧いてくる」――ワーケーションを勧めるチラシやWebサイトには、このような魅力的な言葉が並んでいます。
海辺のきれいな景色を眺めながら、あるいは、緑豊かな大自然に囲まれて働けば、都市部のオフィスで仕事をするよりもリフレッシュできそうですし、何となく気分も良さそうです。このような環境で仕事をすれば、確かに、クリエイティブになれるのかもしれません。
けれども、「地方で仕事をすればクリエイティブになれる」といううたい文句に、地方在住の私は“モヤモヤ”します。なぜなら、もし本当に「地方で仕事をすればクリエイティブになれる」のなら、地方の人はもっとクリエイティブなはずだからです。でも、必ずしもそうとは言えないでしょう。少なくとも、私はそうではありません。
働く場所を地方に移したからといって、クリエイティブになれるわけではありません。
ただ、「環境の良いところで仕事をする」という魅力的な働き方を全否定するだけなのは、少しもったいないような気もします。なぜなら私には、地方にいるだけでは絶対に浮かんでこなかったであろうアイデアが、都市部と地方を行き来することによって生まれた経験があるからです。
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