ニュース
OSSのサプライチェーン、脆弱性に課題あり:需給は高まるが脆弱性も増加
オープンソースソフトウェアは供給、需要のどちらも大幅な伸びを見せている。しかし脆弱性の管理に弱点がある。ソフトウェアサプライチェーン管理プラットフォームを手掛けるSonatypeが発表した年次調査の報告書によれば、人気の高いプロジェクトでより多くの脆弱性が見つかっている。
ソフトウェアサプライチェーン管理プラットフォームを手掛けるSonatypeは2021年9月15日(米国時間)、オープンソースソフトウェア(OSS)について、サプライチェーンの動向に関する年次調査の報告書「2021 State of the Software Supply Chain」を発表した。
対象となったのは、10万種類の本番アプリケーションと開発者による400万種類のコンポーネントの移行だ。4つの主要なオープンソースエコシステムに関連するソフトウェアの供給と需要、セキュリティ動向も対象とした。4つのエコシステムとは、Java(Maven Central)、JavaScript(npmjs)、Python(PyPI)、.NET(nuget)だ。
オープンソースソフトウェアの需給はもちろん脆弱性が大幅に増加
調査結果のハイライトは次の通り。
関連記事
- OSSを介したサプライチェーン攻撃、どうすれば防げるのか
オープンソースソフトウェアを介したサプライチェーン攻撃には十分な危険性がある。ソフトウェア開発者向けにどのような対策があるのか、WhiteSourceが解説した。 - 脆弱性管理をどのように成熟させていくべきか――成熟度向上における6つのポイント
自社で脆弱性管理を実践しようと考えている企業のために、脆弱性スキャナーの種類や脆弱性管理のステップなどを解説する連載。今回は、いかにして脆弱性管理の成熟度を向上させるかについて。 - サプライチェーン攻撃とは何か
サイバー攻撃の深化はとどまるところを知らない。2019年は企業に対する「サプライチェーン攻撃」が話題となっている。サプライチェーン攻撃とは何か、何が狙われるのか、どのような対策が考えられるのだろうか。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.