連載
実行中のクエリの実行プランに関する情報を出力する:SQL Server動的管理ビューレファレンス(68)
「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、実行中のクエリの実行プランに関する情報の出力について解説します。
本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理関数「sys.dm_exec_query_statistics_xml」における、実行中のクエリの実行プランに関する情報の出力について解説します。対応バージョンは、SQL Server 2016以降です。
概要
動的管理ビューなどで実行プランを調査する場合は、「plan_handle」を使用して実行プランを特定することが多いです。「sys.dm_exec_query_statistics_xml」を実行すると、「session_id」を用いて実行中のクエリの実行プランに関する情報を出力します。
構文と引数
構文 sys.dm_exec_query_statistics_xml(session_id)
引数名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
session_id | smallint | セッションのIDを指定 |
出力内容
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
session_id | smallint | セッションのID |
request_id | int | 要求のID |
sql_handle | varbinary(64) | クエリの識別子 |
plan_handle | varbinary(64) | クエリプランの識別子 |
query_plan | xml | XML形式のクエリプラン |
statement_start_offset | int | ステートメントの開始オフセット |
statement_end_offset | int | ステートメントの終了オフセット |
動作例
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