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2022年のIT投資は増加の見通し――ITリーダーが注力する投資分野は?Gartner Insights Pickup(238)

コンポーザブルビジネスの実現への貢献が、今後1年間のIT投資選択の大きな要因になる。

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ガートナーの米国本社発のオフィシャルサイト「Smarter with Gartner」と、ガートナー アナリストらのブログサイト「Gartner Blog Network」から、@IT編集部が独自の視点で“読むべき記事”をピックアップして翻訳。グローバルのITトレンドを先取りし「今、何が起きているのか、起きようとしているのか」を展望する。

 CIO(最高情報責任者)は、2022年の予算が増加すると予想しており、コンポーザブルビジネスに資金を振り向けようとしている。

「Gartnerの2022年CIOとテクノロジー・エグゼクティブ・サーベイ」によると、CIOが見込む2022年のIT予算の伸び率は、前年比3.6%となっている。これは、過去10年以上で最も急速な伸び率だ。この数字は世界平均であり、アジア太平洋地域のCIOが見込んでいる伸び率が3.9%と最も高く、北米のCIOが見込む伸び率が3.1%と最も低い。


(出所:Gartner 先進テクノロジーの展開状況)

 こうした予算増加のおかげで、CIOやテクノロジー・エグゼクティブは、新しいテクノロジーに投資する機会を得る。これらのリーダーのほとんどは、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)や貿易戦争、気候変動など、他の社内外の変化による絶え間ない不確実な状況から、ビジネスを守るのに役立つ新しいテクノロジーへの投資を選択する。

 上記の調査で、CIOやテクノロジー・エグゼクティブが「既に展開済み」または「今後12カ月以内に展開予定」と答えた割合が最も高いテクノロジーは、人工知能(AI)と機械学習(ML)だ(48%)。これに分散クラウド(44%)やセキュアアクセスサービスエッジ(SASE)(32%)、エッジコンピューティング(27%)、マルチエクスペリエンス開発プラットフォーム(25%)が続いている。

 こうした新しいテクノロジーへの投資は、よりコンポーザブルなビジネスの実現をサポートする。だが、その一方で、これらのテクノロジーは投資対象として、既存技術と比較検討される。その最たるものが、サイバーセキュリティだ。上記の調査では、既存のテクノロジーへの投資に関しては、リーダーの66%がサイバー/情報セキュリティ投資の増額を予定していることが明らかになった。

出典:IT Budgets Are Growing. Here's Where the Money's Going(Gartner)

筆者 Kasey Panetta

Brand Content Manager at Gartner


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