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クラウド、AI、ソフトウェア――データとアナリティクスへの投資で最も人気のある3分野Gartner Insights Pickup(239)

主要ハイテク企業がデータとアナリティクス(D&A)技術に投資する目的の最たるものは、顧客基盤の拡大だ。D&A技術投資で最も人気のあるイノベーション分野は、クラウドとなっている。

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ガートナーの米国本社発のオフィシャルサイト「Smarter with Gartner」と、ガートナー アナリストらのブログサイト「Gartner Blog Network」から、@IT編集部が独自の視点で“読むべき記事”をピックアップして翻訳。グローバルのITトレンドを先取りし「今、何が起きているのか、起きようとしているのか」を展望する。

 データとアナリティクス(D&A)は、企業で広範な目的に使用されており、これまで以上に企業の事業活動に幅広く統合されている。Gartnerが調査した主要ハイテク企業は、D&A技術が競合他社との差別化やイノベーションを実現すると期待している。

 Gartnerが行った主要ハイテク企業に対する調査「2021 Emerging Technology Product Leader Survey」(※)では、回答者の半数が、顧客基盤の拡大を目指してD&Aに投資していることが分かった。新しい商品やサービスの開発、既存商品の改善のためにD&Aに投資する回答者も40%を超えている。

※調査回答者は、ハイテク業界(アプリケーション/ソフトウェア、クラウド、ビジネスおよび技術サービス、通信サービス、ハードウェア、ITサービス)の企業に勤務しており、これらの企業における2020年度の売上高は1000万ドル以上。各社は過去12カ月に新しい技術に投資している。

 また、D&A投資で最も人気のある技術分野の上位3つは、クラウド、人工知能(AI)、ソフトウェアとなっている。


(出所:Gartner D&Aに投資する企業の主要な技術イノベーション分野)

 同調査によると、D&Aに投資している主要ハイテク企業の回答者の50%近くが、新しい技術に最も投資している上位3分野の1つとしてクラウドを挙げている。機械学習(ML)とAI技術がデータ管理やデータサイエンス、AIアプリケーション開発、知見共有の大部分を支えていることから、最も投資している3分野の1つとして、AI、ソフトウェアを挙げた企業の割合がクラウドに次いで高かった。

 さらに、回答者の3分の1以上が「2022年にD&A技術(意思決定を支援する情報を提供する意思決定インテリジェンス、適応型D&Aガバナンスなど)への全業種の投資額は、2021年の2倍以上に増える」と予想している。回答者は、D&Aにおける技術イノベーションが、さまざまな業界の変革の触媒になると考えている。

出典:Cloud, AI and Software Are Top Investment Areas for Data & Analytics(Gartner)

筆者 Laurence Goasduff

Director, Public Relations


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