「何かが足りない」のは「価値観の揺らぎ」が足りないから:仕事が「つまんない」ままでいいの?(88)(1/3 ページ)
毎日が同じことの繰り返しで、「これ!」といった刺激がなく、成長している実感もない。「何かが足りない」感じがする。それは「価値観の揺らぎ」が足りないのかもしれません。
もしあなたが、ある程度経験を重ねたエンジニアなら、普段の仕事に「何かが足りない」と感じることはありませんか。
会社に行って、あるいはテレワークで働いてはいる。日々の仕事はそつなくこなしているし、これといった不満もない。けれども毎日同じことの繰り返しで、「これ!」といった刺激がないし、成長している実感もない。そのため、何となく「このままでいいのかな?」と思っている。本当は、日々の仕事の中でもっと学んだり、成長が実感できたりするといいなと思っている。けれども現実は「何かが足りない」。
そんな、マンネリ感や不安を抱いていませんか?
毎日に変化を感じられない理由
なぜ「何かが足りない」と感じるのか。それは「会社」という場が、「同じような考えや価値観の人たちの集合体」で、「変化がない」からなのかもしれません。
もちろん、個々の人を見たら価値観はそれぞれ異なるでしょう。けれども「他の会社の人と話をしたら、文化が全く違って驚いた」といった話がよくあるように、同じ集団の中で毎日同じ時間を過ごしていると、考え方が似通ってくるものです。
勉強会のような場に参加することで、新たな刺激を受ける場合もあります。けれども、エンジニアの勉強会の参加者はエンジニアであることが多いもの。会社の中よりは多少刺激があるかもしれませんが、価値観がそれほど揺らがないのが実際のところではないでしょうか。
その結果、「特に不満があるわけではないけれど、何かが足りない」といった、マンネリ感や不安を抱いてしまうのです。
「越境学習」で「価値観の揺らぎ」を作る
近年、自己変容や自身の成長を考える人たちの間で、「越境学習」という言葉が注目を集めています。
越境学習とは、その字が表すように「境」を「越」えることによって得られる「学習」です。境は「人」の場合もあるでしょうし、「組織」の場合もあるかもしれません。「会社」や「地域」といったものもあるでしょう。
同質の人たちの中にいると、気付きや発見は起きにくい。けれども、身を置いている枠――つまり境を越えて、普段あまり関わることのない「異質の人たち」と会話や体験を重ねると、「あれ?」という「価値観の揺らぎ」が起きます。
この「あれ?」を起こすのが「越境学習」です。
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