【ITワード365】エッジコンピューティング/インシュアテック/Markdown/クラウドソーシング/WBS/電子帳簿保存法/負荷分散:ITワード365
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エッジコンピューティングのイメージ
クラウドコンピューティングでは、デバイスで収集したデータを全てクラウド上のサーバに送り、そこで管理、処理を行う。そのため、ネットワークには大量のデータが流れることになる。一方、エッジコンピューティングでは、デバイスやデバイスの近くにあるエッジサーバでデータを処理し、必要なデータのみをクラウド上のサーバに送信することで、ネットワークに流れるデータ量を削減する。
【エッジコンピューティング】IoT端末などのデバイス自体や、その近くにサーバを設置し、データ処理や分析を行う分散コンピューティングの概念。加工されたデータのみをクラウドに送信するため、送信するデータ量を削減でき、通信遅延やネットワーク負荷の低減が実現できる。
【インシュアテック】保険とテクノロジーを掛け合わせた造語。センサーやウェアラブル端末、スマートフォンアプリなどのテクノロジーを活用することで、保険料を個人に合わせて最適化したり、新しいニッチな保険商品を開発したりすることを可能にするもの。
【Markdown(マークダウン)】書きやすく読みやすいプレーンテキストでありながら、機械的にHTML(XHTML)に変換可能なマークアップ言語の1つ。手軽で汎用(はんよう)性もあることから、当初のHTML変換用途だけでなく、GitHubなど複数のネットサービスなどで、Markdownの拡張フォーマットが使用されている。
Markdownを使った記述の例
Visual Studio Codeなどのエディターでは、Markdownに対応した拡張機能が提供されている。これを使うことで、Markdownで記述した文書をプレビューしながら執筆、編集できる。Markdownでは、特定の記号を使うことで、見出しの大きさを変更したり、表を作成したりといったことが行える。
【クラウドソーシング】インターネットを活用し、不特定多数の人に業務を委託するという新しい雇用形態のこと。クラウド(群衆)とソーシング(委託)からなる造語。業務の発注者は、必要な時に必要な人材を臨機応変に調達できる一方、受注者は自分の都合に合わせて仕事ができるメリットがある。
【WBS(作業分解構造)】Work Breakdown Structureの略。プロジェクト管理において、計画立案の際にプロジェクト全体を細かい作業に分割した構成図のこと。WBSを使用することで、現在の作業に集中でき、プロジェクトの進捗(しんちょく)状況が把握しやすくなるというメリットがある。
【電子帳簿保存法】法人税法や所得税法の帳簿、書類を電磁的記録(電子データ)で保存することを認める法律。2021年度の法改正により、国税関係帳簿書類の電磁的記録などに関する事前承認が不要になり、スキャナーで保存する際の要件が緩和されるなどの抜本的な要件見直しが行われた。
【負荷分散(ロードバランシング)】並列に運用されている機器の間で、処理を分散して割り当てること。ネットワークやサーバなどにアクセスが集中した場合でも、複数の機器に処理を割り当てることで、負荷が均等になり、安定したサービスの提供が可能になる。
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