検索
ニュース

「Windows 7」「Windows 8.1」もサポート終了へ、使い続けるとどれだけ危険?OSサポート、更新プログラムサポートがそれぞれ終了

IPAは、2023年1月にサポートが終了する「Windows 8.1」などについて注意を促した。対象のOSで動作するソフトウェアのサポートも終了することもあるため、「計画的な移行が必要だ」としている。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 情報処理推進機構(IPA)は2022年7月8日、サポートが2023年1月に終了する「Windows 8.1」などについて注意を促した。同タイミングで「Windows 7」と「Windows Server 2008」「Windows Server 2008 R2」の拡張セキュリティ更新プログラム(ESU、有償または無償で最大3年間提供)もサポート期限が切れる。

対象のOSで動作するソフトウェアのサポートも終了するかもしれない

 サポート終了後は、新たな脆弱(ぜいじゃく)性が発見されても基本的に修正パッチは提供されないので、脆弱性を悪用した攻撃による情報漏えいや意図しないサービス停止などの被害を受ける恐れがある。IPAは対象OSのユーザーには最新版への移行を呼び掛けている。

 2021年7月〜2022年6月に脆弱性対策情報データベース(JVN iPedia)に登録されたWindows 8.1の脆弱性は合計329件で、そのうち86件(26%)が最も深刻度の高いレベルIIIだった。その中には、ランサムウェアに感染させることを目的に悪用された事例が確認されたものもある。

画像
2021年7月〜2022年6月にJVN iPediaに登録されたWindows 8.1の脆弱性(提供:IPA

 また、OSのサポートが終わると、そのOSで稼働するソフトウェアもサポートを終えることがあるとIPAは指摘している。OSのサポート終了後に発見されたソフトウェアの脆弱性が修正されず、意図せずセキュリティのリスクを抱えることになる。IPAは、OSのサポート終了を見越して、サードパーティー製ソフトウェアの更新も実施するように注意を促している。

画像
Windows 8.1のサポート終了に向けたソフトウェアの更新計画の例(提供:IPA

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

Security & Trust 記事ランキング

  1. 「SMSは認証に使わないで」 米CISA、モバイル通信を保護する8つのベストプラクティスを公開
  2. Google Cloud、2025年のサイバーセキュリティ予測を発表 AIがサイバー攻撃にもたらす影響とは?
  3. 経営層の約7割が「セキュリティ対策は十分」一方で6割以上がインシデントを経験、1位の要因は?
  4. 2025年に押さえるべきセキュリティの重要論点をガートナーが発表 新しいリスク、脅威、環境の変化、法規制などの動きを把握する指標に使える
  5. “ゼロトラスト”とトラスト(信頼性)ゼロを分かつものとは――情報セキュリティ啓発アニメ「こうしす!」監督が中小企業目線で語る
  6. 終わらせましょう。複雑過ぎるKubernetes/クラウドネイティブが生む心理的安全性の低下を――無料でクラウドセキュリティの勘所が分かる130ページの電子書籍
  7. よく聞く「複雑化するサイバー攻撃」は具体的にどう複雑なのか? 一例を医療系企業のランサム事例とともに解説
  8. 3割程度のSaaS事業者が標準的なセキュリティ対策をしていない アシュアードがSaaS事業者を調査
  9. Google、「パスキー」のアップデートを発表 新たに導入された「パスワードマネジャーPIN」とは?
  10. 「このままゼロトラストへ進んでいいの?」と迷う企業やこれから入門する企業も必見、ゼロトラストの本質、始め方/進め方が分かる無料の電子書籍
ページトップに戻る