エンジニアの年収、言語別トップはSwiftの469万円、SAMURAIが調査:年収分布では400万円台が最も多い
SAMURAIは「エンジニアの年収実態調査」の結果を発表した。年収の分布を見ると、最も多かったのは「400万円以上500万円未満」で、29%を占めた。プログラミング言語別に平均年収を見ると、最も高いのは「Swift」の469万円だった。
SAMURAIは2022年7月28日、「エンジニアの年収実態調査」の結果を発表した。プログラミング言語別に平均年収を見ると、最も高いのは「Swift」の469万円だった。
今回の調査の対象は仕事マッチングサイト「クラウドワークス」に登録している現役エンジニアで、100人から有効回答を得た。
年収の分布を見ると、最も多かったのは「400万円以上500万円未満」で、29%を占めた。次いで、「300万円以上400万円未満」が25%だった。なお、国税庁が発表した「令和2年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は433万円だった。
プログラミング言語ではPythonが2位
プログラミング言語別に平均年収を見ると、トップはSwiftの469万円。次いで、Python(438万円)、Java(430万円)、PHP(402万円)、Ruby(396万円)だった。
雇用形態や性別での差は?
SAMURAIは平均年収の分布を箱ひげ図を使って示している。箱ひげ図とは、データ全体を並べたときに小さい方から数えて4分の1(25%)と4分の3(75%)に相当する部分を強調した図版だ。強調部分の中心が中央値になる。
雇用形態別に見ると、男性では年収分布の25〜75%を占める幅が会社員とフリーランスで大きな差はなかったものの、女性ではフリーランスの分布が落ち込んでいる。
具体的には、男性は会社員の分布が100万〜980万円(25〜75%では270万〜810万円)、フリーランスが200万〜840万円(25〜75%では260〜780万円)だった。女性は会社員の分布が200万〜800万円(25〜75%では250〜750万円)だったが、フリーランスでは平均が分布が100万〜450万円(25〜75%では138万〜413万円)と落ち込む。
なお、副業でエンジニアの仕事をしている人は、男性の分布が10万〜600万円、女性が133万〜398万円だった。
首都圏の優位性は高くない
地域別の年収では、首都圏とそれ以外の地域の差が小さかった。首都圏では、男性の分布が10万〜980万円、女性が100万〜600万円。首都圏以外の地域では、男性が100万〜800万円)、女性が210万〜800万円だった。
年代別に年収の分布を見ると、30代と40代でほぼ横ばいだった。女性は20代が最も年収が高く、年代が高いほど年収にばらつきが少なくなる。具体的には、女性は、20歳代が100万〜800万円、30歳代が210万〜480万円、40歳代が330万〜600万円、50歳代が300万〜350万円だった。
勤続年数別に平均年収を見ると、性別を問わず勤続年数が長いほど年収は高い傾向にあった。平均年収は、勤続年数1〜3年が318万円、4〜8年が435万円、8年以上が494万円だった。
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