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「ホワイトハッカー」の仕事を理系学生が体験 日立ソリューションズ インターンシップ潜入記:ハッカーって悪いことするんでしょ?(2/3 ページ)
ドラマや映画の登場人物みたいに華やかなもの? 個人でもくもくとPCに向かうんでしょ?――ホワイトハッカーの仕事とはどのようなもので、どんな難しさややりがいがあるのか。早稲田大学の学生たちがインターンで疑似体験してみた。
イメージとはかなり違う? ホワイトハッカーのリアル
学生たちは、どのような動機でインターンシップに応募したのだろうか。
基幹理工学部情報通信学科3年の冨山広陽さんは、暗号系の研究に携わっている。ITの他の領域には比較的トレンドの浮き沈みがあるのに対し、「セキュリティという領域にははやり廃りがないことに気付き、触れてみたいと思いました」という。
人間科学部人間情報学科3年の福田将太さんは、もともとパソコン少年だった。ゲーム好きが高じて、「いったいどのように動いているのだろうか」と裏側の仕組みやプログラミングに興味を抱き、手も動かしてきた。ただ、今の時点では幅広くいろいろな業種を見てみたいと思い、セキュリティ分野のインターンに参加してみたという。「せっかくの機会なので、インターネットにあるCTF(ハッキングコンテスト)のサイトで簡単な問題に挑戦してみました。意外と面白いのですが、実際に業務でやるとなると、ネットにあるような簡単なものでは歯が立たないことも実感しました」とのこと。
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