ノーコード開発ツールで基幹システムは構築できるのか サイボウズが解説資料を無料公開:基幹システム構築のアプローチ「Fit to Standard」に注目
サイボウズは、ホワイトペーパー「DX時代の基幹システムの現実解 ERP×ノーコードツールのアプローチ」を無料公開した。ERPと同社の「kintone」を組み合わせた基幹システムの構築方法について解説している。
サイボウズは2024年10月1日、ホワイトペーパー「DX時代の基幹システムの現実解 ERP×ノーコードツールのアプローチ」を公開した。同社のWebサイトから無料でダウンロードできる。
「Fit to Product Standard」か「Fit to Company Standard」か
サイボウズが公開したホワイトペーパーは、アイ・ティ・アール(ITR)のプリンシパル・アナリストを務める浅利浩一氏の話を基に、DX(デジタルトランスフォーメーション)時代の基幹システムをテーマに、その在り方や実現方法について解説したもの。基幹システム構築のアプローチとして注目されている「Fit to Standard」という考え方とその種類について解説し、ERP(Enterprise Resources Planning)とノーコード開発ツールを組み合わせた基幹システムの現実解を提言している。
Fit to Standardには、大きく分けて2種類ある。1つ目は、ERPの機能を標準とし、業務をシステムに合わせていく「Fit to Product Standard」。2つ目は、企業が定める業務の理想像を標準とし、システムを業務に合わせていく「Fit to Company Standard」。このうちFit to Company Standardがノーコード開発ツールを利用するもので、柔軟性や即時性が求められる自社固有業務に向くという。
同ホワイトペーパーでは、Fit to Company Standardを実践するに当たって、基幹業務についてはERPを利用し、ERPに入力する前の未確定データの分散入力や集計、申請、ERPからのデータ参照などをサイボウズのkintoneで実施するアプローチを解説している。
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