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トヨタ生産方式で料理の手順を最適化する:導線確保!(1/3 ページ)
エンジニアリングの知識と経験を総動員してワンオペ家事育児に立ち向かう陽太郎さん。今回は、不得手分野「料理」をカイゼンすべく、達人に教えを請います。
小学生のお子さん2人+トイプードルの娘と奥さまとの5人家族で幸せに暮らしていたエンジニアリングマネジャーの陽太郎さん。ある日、奥さまが仕事で渡米することになり、残された4人家族の家事育児をワンオペで担うことになりました。
「アジャイルソフトウェア開発宣言」を活用したり、プロトタイピングを実施したりして少しずつ進化してきましたが、料理のノウハウがまだ足りないようで――。
ボトルネックに手をいれる
お久しぶりです。リクルートの高橋陽太郎です。
エンジニアリングの知識と経験を総動員してワンオペ家事に立ち向かう「家事場のシスぢから」、前回は障害対応(やけど)からのふりかえりの話でした。今回は、マイナスをゼロに戻す作業ではなく、より家事をスムーズに進めていく方法を考えていきます。
家事全体をよりスムーズにするためには、ボトルネックを可視化し、そこに向けて対応していく必要があります。「『バリューストリームマップ』を作成し、家事の課題を特定する」で記載した通り、私の場合は、朝晩の食事作りが家事全体の流れに最も影響するボトルネックです。
ここでの課題は、まだ料理に不慣れで、時間がタイトな中で食事をサーブするのが難しいというものです。この部分を解決するために、2つのアプローチを考えました。
- 料理の作り置き(※1)
- 料理のスキル向上
これらを考えるときに、下記のような課題が出てきます。
- 料理のスキル向上は、短期的に改善が望みにくい
- 改善しようにも、改善するためのノウハウの取得方法がない
- 作り置きするにも最初は不慣れ
- 安全なデプロイ(おなかを壊さない作り置き)ができない可能性
- そのためのノウハウも持っていない
そのため、達人の技を学ぶことにします。料理代行を頼んでみましょう。そこにはトヨタ生産方式のエッセンスが凝縮されていました。
※1 料理の作り置き 作り置きは本質的には中間成果物で、ムダとも捉えられることに留意が必要です。今回は、可処分時間に余裕のあるタイミングで必要な準備をすることで、必要なときに素早く食事をサーブできるのを価値と見て、全体最適の観点で作り置きを選択しています。
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