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ベテランフリーランスエンジニアが考える「良い現場、悪い現場」高め合いたいんだ!(1/3 ページ)

働く現場を自分で選べるフリーランスエンジニアだからこそ、現場選びは慎重に行いたい。ベテランフリーランスたちは、どのような視点で現場を選んでいるのだろうか。

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 特定の企業に属さず、さまざまな現場を渡り歩きながら自分のスキルを武器にして働くフリーランスエンジニア、すなわち「一匹おおかみのエンジニア」。群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌って……いるかどうかは分からないけれど、一匹おおかみといえども他の人と関わりながら仕事をしていくことには変わらない。

 そこで気になるのが参画する現場の良しあしだ。フリーランスエンジニアたちはどのような基準で現場を選んでいるのだろうか。本稿は、ITフリーランス特化型のエージェントとして20年以上サービス展開をしている「ギークス」のトークイベントから、「フリーランスエンジニアが考える良い現場、悪い現場」を探る。

 パネリストは、フリーランス歴が長いベテランエンジニア3人。テニスとお笑いと節約が大好きなサーバサイドエンジニアのY.A氏、犬と猫と戯れながら暮らすアプリケーション開発エンジニアのR.K氏、「筋トレの話ばかりして奥さんにウザがられている」バックエンドエンジニアのK.N氏。モデレーターは、ギークス IT人材事業本部のマーケッターである中西健介氏が務めた。

 フリーランスエンジニア希望者、初心者、より良い現場で経験を積みたいと望むベテラン、皆の参考にしてもらいたい。

プロジェクト参画前に現場の良しあしを見分ける方法

 最初のテーマは「プロジェクト参画前に現場の良しあしを見分ける方法」だ。

 案件概要で「良い現場、悪い現場」を見分ける方法としてR.K氏は、「報酬面も当然チェックしますが、言語環境などが『レガシー過ぎる現場』の場合、それを変革しようという仕事でない限り少し躊躇(ちゅうちょ)すると思います」と回答した。

 同氏は案件概要だけではなく、企業のWebサイトでビジネスモデルを必ずチェックするという。ビジネスモデルが素晴らしいとワクワクするし、明快であれば働くイメージも湧きやすいそうだ。


R.K氏

 「副業OK」や「勉強会がある」といった言語化しやすい部分は案件概要で判断できるが、どんな人が働いているのか、どんな雰囲気の環境なのか、といった言語化しづらい部分は、どうやって判断しているのだろうか。

 Y.A氏は、「面談に出てこられる方の印象は結構大きいですね。その方が上司になることが多いので、『結構、高圧的か』『とてもフレンドリーか』などを、話したときの感覚でつかめると思います」と述べる。

 商談後に同条件でオファーが来た場合は何で判断するのだろうか。

 K.N氏は、2つの基準を持っているという。「1つは、オファーが自分が取り組みたい分野の方向性と合っているかどうかです。もう1つは、働きやすいチーム体制かどうか」と共に働く仲間との関係性に着目しているという。

 Y.A氏は「同条件の場合は、本当にもう直感」と言い、「企業のWebサイトを見て『楽しそう』『ワクワクするなぁ』と感じるかどうかでしょうか。もちろん、それだけでは分からないことはありますけれど」と付け加えた。

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