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OSSデータインフラのマネージドサービス、「Aiven」の面白さを共同創立者/CEOに聞いたマルチクラウドでデータプラットフォーム構築

PostgreSQL、MySQL、Apache Kafkaなどがマネージドで使えるサービスがある。3大クラウドのどこで動かすかを選んでデプロイできる。共同創業者/CEOに同サービスの中身を聞いた。

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 オープンソース(OSS)のデータベースなどをマネージドサービスとして、マルチクラウドで展開するAiven(アイヴェン)という企業がある。2022年4月には日本オフィスを設立し、国内での本格的な事業展開を始めている。同社の共同創業者でCEO(最高経営責任者)のオスカリー・サーレマー(Oskari Saarenmaa)氏に聞いた。


Aiven CEOのサーレンマー氏

 Aivenは、PostgreSQLやMySQL、Apache Kafkaなど、合計11のデータ関連OSSのマネージドサービスをマルチクラウドで提供している。具体的にはユーザーの指示に従ってAWS(Amazon Web Services)、Microsoft Azure、Google Cloudなどの上にOSSを自動的にデプロイし、運用できるようにしている。

 利用は簡単だ。Webコンソールで使いたいOSS、例えばPostgreSQLとバージョンを選び、次にデプロイしたいクラウドとそのリージョンを選択する。その他必要に応じて設定を入力すれば、あとは自動的にPostgreSQLクラスタが立ち上がる。基本的にはAivenがターゲットクラウド上でユーザーごとに設定するVPCで稼働するが、ユーザー側のアカウントのVPCで動かすこともできる。


Apache Kafkaの例。クラウドとリージョンを選択してデプロイする

 AivenではGUIの他、CLI、APIも使える。単一のGUIやAPI群で、複数のクラウドにまたがる複数のデータ関連OSSを一元管理できるのは大きな特徴だ。

 サーレンマー氏たちはOSSのデータ技術を開発する企業を運営していたが、OSSの運用に困っている企業が多いことから、Aivenを創業したという。

 「Spotifyのようにソフトウェアエンジニア人材が豊富な企業でも、OSSをスケーラブルに運用するために時間をとられ、ビジネスのスピードが下がっていた。そこで、OSSを開発してきた経験を生かし、OSSを使いやすく、安定的に運用できるプラットフォームを構築することで、開発者を助けようと考えた」(サーレンマー氏、以下同)

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