「実現したい100のリスト」を作ったら、人生が楽しくなった:仕事が「つまんない」ままでいいの?(97)(1/3 ページ)
50代で書き出した「実現したい100のリスト」は、「これを絶対実現するぜ!」というよりも、「そうそう、こういうことを実現したいし、こういう気持ちでいたいんだよな」みたいな「人生で大切にしたい100のリスト」になりました。
「1年の計は元旦にあり」といいます。毎年この季節に1年の目標を立てたり、「2023年はどんな1年にしようかな」と考えたりする方も多いのではないでしょうか。
でも、1月も半ばにもなるとその気持ちは少しずつ薄れていき、年末には「そういえば、1月に立てた目標、何だっけ?」と記憶にすらない……という経験をされた方も多いのではないかと思います。
安心してください。ボクもそのタイプです(笑)。というより、目標を立てて、スケジュール通りに計画をこなしていくことが苦手です。というわけで、「近い将来、こんなふうになったらいいなぁ」といったことを頭の中でイメージすることはあっても、「これを絶対実現するぜ!」といった計画は立てていません。
ただ、2023年はひょんなことから「実現したいことを100個書き出す」ことにしました。Twitterで「毎年、新しい年に実現したいことを100個書き出している」という人の投稿を見掛けたのがきっかけです。
こういった内容に対して、いままでだったら「まぁ、そういう自己啓発的なのは、もういいかな」って、ちょっと斜に構えていたんですよね。なぜなら、ボクは30代中盤に自己啓発書にはまっていた時期があって。でも、自己啓発的なことをある程度やり尽くして、50代になったいまは、「目標を100個書き出したところで、何かが変わるわけじゃないんだよな」みたいな気持ちがあったんです。「頭の中でアレコレ考えているよりも、動いたほうが早い」と。
でも、2023年はなぜか「ちょっとやってみようかな」と思いました。なぜだろう? 人生の折り返し地点を過ぎたいま、これからの未来に対して、改めて「やること、やらないことを整理したい」と、無意識に思っていたのかもしれません。
全然書けない!
実現したいことを書き出す方法は、「ノートに書き出す」「スマホにメモする」などいろいろあると思います。ボクはデジタル派なので、取りあえずGoogleドキュメントに書き出すことにしました。分かりやすいように、頭に番号を付けて。こうしておくと、いつでもスマホで追加や修正ができます。
で、書き出してみたら……あれ? 全然書けない。100個どころか、20個も出てこないんです。そこで、取りあえず数を稼ぐために、「○○したい」を、「○○で、○○したい」のように具体的にしたり、細かく要素分解したりしてみました。でも、書き出せたのはがんばって40個ぐらい。
この状況に、「これは問題だな」と思いました。なぜなら「実現したいことを書き出せない」ということは、頭の中でぼんやりと「こんなふうになったらいいな」と思ってはいても、具体的なイメージになっていないということだから。実現したいことが具体的にイメージできなければ、将来の具体的な姿を自分で認識できないし、周囲の人に説明することもできません。
簡単な気持ちで100のリストを書き始めてしまったけれど、あれ? これは相当、自分と向き合わないと書き出せないぞ。
あと、本当は、何だか自分に制限を掛けているもう一人の自分がいるようにも感じました。誰に見せるものでもないのだから、理想や願望をもっと自由に書き出してもいいはずなのに。
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