ザッカーバーグになりたくても、たぶん無理――夢も目標もない私はダメ人間ですか?:仕事が「つまんない」ままでいいの?(37)(1/3 ページ)
新年は「今年の目標」を設定するちょうどいい季節です。でも特別「夢や目標がない」「やりたいことが分からない」という人も多いのでは?
昨年末のことですが、新潟県妙高市で開かれた中高生が将来の夢や目標を考える「キャリア教育フォーラム」というイベントのパネルディスカッションに、社会人代表のパネリストとして招かれました。
中高生が将来の夢や目標について考えるイベントですから、本来なら私が「夢や目標って大事だよ!」「目標に向かって諦めずに努力しよう!」と熱く語るタイプだったら良かったのでしょう。
けれども私、実は夢や目標の話があまり得意ではありません。「夢は?」「目標は?」「どうなりたいの?」と矢継ぎ早に質問されると、何となく息苦しさを感じてしまいます。しかも、「熱さ」を表に出すタイプでもありません。
だからといって、「夢や目標はなくていい」と言いたいわけではもちろんありません。これから、さまざまな可能性が待っている中高生には大きな夢や目標を抱いてほしいし、実現してほしい。
けれども、私自身、学生時代はそれほど大きな夢や目標を持っていませんでしたし、30代前半までのプログラマー時代は、何となく「エンジニアの仕事がずっとできたらいいな」と思っていた程度です。30代中盤は仕事の悩みでネガティブな状態が続き、前向きな夢や目標を描けない多くの時間を過ごしました。46歳になった今でこそ、夢や目標ができましたが、本当に明確になったのはここ数年です。
「そんな私が、夢や目標について語ってもいいのかな?」と思いましたが、「夢や目標を持つことの大切さ」よりも、「夢や目標がなくても大丈夫」ということなら話せるかな、むしろ、夢や目標がなくて自信を失っている人や、「これで将来大丈夫なのかな」と不安になっている人の不安を取り除くことならできるかもしれないな……という思いで参加することにしたのです。
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