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全世界の組織の48%が影響を受けた「ディレクトリトラバーサル脆弱性」とは チェック・ポイント:2023年4月の「世界脅威インデックス」を発表
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは、2023年4月のGlobal Threat Index(世界脅威インデックス)を発表した。それによると2023年4月に国内で発生した脅威ランキングのトップは「Emotet」だった。
チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの脅威インテリジェンス部門であるチェック・ポイント・リサーチ(CPR)は2023年5月23日、同年4月の「Global Threat Index」(世界脅威インデックス)を発表した。
注意したい「Emotet」と「Qbot」
国内で発生した脅威のランキングは「Emotet」がトップだった。2023年3月に新たな攻撃キャンペーンが開始されているという。ランキングの2位はトロイの木馬型マルウェアの「Qbot」。これは、2023年2月と同年3月に連続して首位だった。「保護されたPDFファイルを含むファイルをメールに添付してターゲットに送信する」という、新しい配布手法が用いられている。添付ファイルをダウンロードするとQbotがインストールされ、銀行の認証情報とキーストロークを盗み出す。CPRは「このマルスパムが複数の異なる言語で送信されており、世界中の組織が標的になる危険性がある」としている。
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