「人を幸せにしたい」から、人事を目指し、エンジニアになった:Go AbekawaのGo Global!〜Dolf Marvin(前)(1/2 ページ)
グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回はエルテスでデータ分析のエンジニアとして働く、Dolf Marvin(ドルフ・マルビン)さんにお話を伺う。幼いころからとにかく人を支えたいという気持ちが強かったマルビンさんの夢は「人事部で働くこと」だった。
国境を越えて活躍するエンジニアにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。今回はエルテスでデータ分析に携わる、Dolf Marvin(ドルフ・マルビン)さんにお話を伺った。生まれ育ったスイスでは、大学に行くかどうか、兵役をいつやるのかなどの選択によって学校に行くタイミングが大きく変わるという。
聞き手は、アップルやディズニーなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。
生まれ故郷は「アルプスの少女ハイジ」の舞台の近く
阿部川 “Go”久広(以降、阿部川) インタビューは日本語の方がよろしいでしょうか、英語の方がよろしいでしょうか。
Dolf Marvin(ドルフ・マルビン、以降マルビンさん) ぜひとも日本語でお願いします。
阿部川 お生まれはスイスのチッザースですね。
マルビンさん はい。詳しく説明しますと生まれはチューリッヒ州のウスターで、4歳ぐらいから小学2年生まではグラウビュン州のチッザースで過ごしました。その後、小学校3年生から高校を卒業するまではクールという町で過ごしました。
クールは中心にデパートが1つあるぐらいで、後は住宅街といった感じの町です。ちなみに日本のアニメ「アルプスの少女ハイジ」の舞台はクールから20分ぐらい離れているところにあります。大学に進学する際にドイツの国境にあるバーゼルに引っ越しました。
阿部川 アートフェアのあるバーゼルですね。
マルビンさん ご存じですか! 左様でございます。そのバーゼルです。なかなか良いところをご存じですね。オクトーバーフェストなどもありますものね。
マルビンさんは日本語が堪能なのですが、たまに「ご存じ」「左様でございます」など日常ではあまり使わない表現がはさまります。テキストにすると違和感はあるかと思いますが、実際に聞くと「丁寧に、失礼のないようにしっかり話そうとしている」と感じられて、優しい気持ちになりました。本稿はできるだけお話しされた表現を残していますので、どんな風に話していたのか想像してみてください。
阿部川 小さいときは、どんなお子さんだったんでしょう。
マルビンさん どちらかというと外交的でしたね。家族や友達との時間をとにかく大事にしていました。自然が豊富なところなので、友達と一緒のときは、3時間ぐらい散歩して川で遊んだり、ぶらぶら話をしたり。トレーディングカードゲームもやりました。スポーツも好きでした。一番熱中していたのは自転車ですね。ジョギングもやらせていただきました。
阿部川 活動的だったのですね。誰かと一緒に過ごすことが多かったのでしょうか。
マルビンさん 振り返ってみると、面倒見が良い性格だったんでしょうね。言い換えれば、お願いが断れないタイプ。友達が宿題で困っていたら友達の家に行って授業の内容を説明する、お母さんから頼まれたらすぐに買い物に行く、とか。とにかく人に何かしてあげたかったんです。
阿部川 どうしてでしょうね、人から喜んでもらうのが好きだったとか。
マルビンさん 周りの影響が大きいと思います。知り合いに発達障害をわずらっている方がいて、「何か(その方にとって)いいことをしてあげたい」という気持ちでいっぱいで。多分そういう気持ちが、私の性格を作ったのではないかと思っています。その方には日本を一度見せたいなと思っています。
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