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Microsoft、「Visual Studio Code」の「July 2023」を公開 部分プロファイル機能を追加、差分エディターを刷新拡張機能を使ってGitHub Pull RequestやIssueの管理も可能に

Microsoftは「Visual Studio Code」の最新版「July 2023」リリース(バージョン1.81)を公開した。

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 Microsoftは2023年8月3日(米国時間)、WindowsやLinux、macOSに対応するクロスプラットフォームのエディタ「Visual Studio Code」(以下、VS Code)の最新版「July 2022」リリース(バージョン1.81)を公開した。

 VS Codeバージョン1.81では、プロファイル、検索、ソース管理、GitHub連携、アクセシビリティーなどの機能が追加、改善されている。

VS Codeバージョン1.81の主な変更点

部分プロファイル機能を追加

 プロファイル機能が強化され、設定のサブセット(キーボードショートカット、スニペット、タスク、拡張機能)のみをカスタマイズするプロファイルを作成できるようになった。部分プロファイルを利用することで、キーボードショートカットはVS Codeの標準設定を利用し、それ以外はユーザーの設定を適用させたプロファイルを作成したり、切り替えたりできる。

(提供:Microsoft)
(提供:Microsoft)

新しい差分エディターを実装

 新たな差分(diff)アルゴリズムを採用した差分エディターに更新された。変更されてない領域を隠したり、差分を比較したりする際のテキスト表示が改善されている。変更前と変更後のウィンドウを切り替えるコマンドも追加された。

(提供:Microsoft)
(提供:Microsoft)

Gitリポジトリのシンボリックリンクに対応

 Gitリポジトリ内のシンボリックリンクをサポートするようになった。これによりGitリポジトリ内にシンボリックリンクがある場合でも、Source Controlビューやリポジトリ検出などの機能を利用できる。

ノートブックの検索、パフォーマンスを改善

 ノートブックで次のような改善が実施された。

  • 検索画面でテキストを入力すると、ノートブックエディタを開いていなくても、開いているときと同様の検索結果が表示されるようになった
  • ノートブックを表示している際はMarkdownで記述されているヘッダが画面上部に固定されるようになった。選択すると、該当するセルがフォーカスされ、ノートブックを迅速に閲覧できる
  • ノートブックの実行中に表示される出力画面のパフォーマンス向上

Pytestの障害耐性を強化

 新しいテストアーキテクチャ展開の一環として、Pythonのテストフレームワークである「Pytest」の障害耐性を強化した。例えば、未知のインポートエラーのような対処可能なエラーが派生した場合、エラーのあるファイル以外の全てのテストが引き続き実行される。

GitHub Codespaces経由でJupyterサーバに接続可能に

 GitHub.dev(ブラウザ版VS Code)でJupyterノートブックを開く際、GitHub Codespacesインスタンス上で実行されているJupyterサーバにアクセスできるようになった。

GitHubのPull RequestやIssueの作成、管理が可能に

 「GitHub Pull Requests and Issue」拡張機能を利用して、GitHubのPull RequestやIssueの作成、管理が可能になった。

(提供:Microsoft)
(提供:Microsoft)

GitHub Copilot利用時の改善

 GitHub Copilotで次のような改善が実施された。

  • クイックチャットビューで会話全体が表示されるようになった
  • 入力時にスラッシュコマンドが補完されて表示されるようになった
  • コマンドの使用中に「/fix」で反復修正を有効化できるようになった

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