エンジニアの成長と事業の成長を両立させるには何が必要か Relic流「成長課題の乗り越え方」を解説:プロダクトレベルから企業レベルの成長へ(1/2 ページ)
既存領域のDXを実現させるため、新たな事業開発に注力している企業は多いだろう。ただ、企業の成長につながる事業を生み出すのは簡単なことではない。特定の誰かが頑張るのではなく、経営層から現場のエンジニアまでが一体となって取り組む必要があるからだ。それぞれの専門性を生かし、価値を提供するために実施したRelicの取り組みとは。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の機運の高まりもあり、多くの企業で新規事業開発が活発です。Relicは世の中に新たな事業を生み出すため、プロダクト開発を進める企業で、創業から8年間の活動を通じて約4000社の企業、計2万件以上の新規事業開発に携わってきました。顧客から事業相談をされる機会も増えており、DXの盛り上がりを感じています。
一方、組織が拡大し、事業も多様化する中で幾つかの課題が顕在化しつつあります。エンジニアのキャリアに関するもの、組織構造に関するものなどさまざまです。本稿では、そうした「企業の成長に伴う課題」にRelicがどのように取り組んだかについて解説します。
エンジニアの採用やキャリアなど、成長に伴う悩みはさまざま
企業の成長は従業員の成長と密接に関わっています。ですが、さまざまな業界業種で人材不足、特にエンジニアの不足が深刻化しています。採用を強化したい企業は、給与などの待遇改善以外にも、「注目の技術を活用できる」「変わった福利厚生が使える」といったうたい文句で、エンジニアを獲得しようと必死です。ただ、企業のビジョンや事業内容ではない部分で魅力的な要素をそろえたからといって、それが企業の成長につながるとは限りません。
例えば、技術面のアピール。一般的にはまだ普及しておらず、仕事として携わる機会が少ない技術があるとします。エンジニアを採用したいある企業がその技術を採用し、採用PR(Public Relations)として打ち出せば、その技術を学びたいと考えるエンジニアの応募は増えるかもしれません。しかし、事業内容ではなく技術にだけ注目しているエンジニア(自身のスキルアップに興味はあっても企業がやっていることには興味がない「一匹おおかみ」タイプのエンジニア)の場合、技術を習得したらさっさと次の場所に移ってしまう可能性があります。
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