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IT人材と企業の副業に関する思惑は一致、ではトラブルは? レバテック調査副業の主な目的は「収入アップ」

レバテックは、副業をしているIT人材を対象に実施した調査の結果を発表した。1週間当たりの副業の作業時間は「5時間以上10時間未満」が最も多かった。

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 レバテックは2023年10月3日、副業を行っているIT人材(500人)を対象に実施した調査の結果を発表した。

約6割が「収入アップのために副業をしている」と回答

 調査結果によると、副業案件の作業頻度は「週2〜3日」と回答した人の割合が最も高く、35.8%。次いで「週1日」(18.6%)、「毎日」(17.4%)が続いた。1週間当たりの作業時間は、「5時間以上10時間未満」(24.0%)、「1時間以上3時間未満」(22.2%)、「3時間以上5時間未満」(20.4%)の順。副業案件を獲得する手段を見ると、最も多いのが「知人経由」(44.0%)で、次点は「エージェント経由」(34.4%)だった。

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副業案件の頻度や作業時間(提供:レバテック

 IT人材が副業を行う目的については「収入アップのため」(59.2%)、「スキルアップ/ステップアップ」(20.6%)、「友人や知人に協力するため」(10.8%)がトップ3を占めた。副業での月収は「5万円未満」(32.6%)が最も多く、10万円以上を得ている人がちょうど半数を占めた。

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副業する理由(提供:レバテック

「IT人材の思惑と企業の期待はおおむね一致している」

 副業先に対し、どのような貢献ができているかを聞いたところ、「客観的な視点の提供」(46.6%、複数回答)、「自己が保有するナレッジやスキルの提供」(41.4%)、「参画先企業の生産性向上」(27.8%)が上位に挙がった。レバテックが実施した別の調査(デジタル化・DX業務におけるIT副業人材の活用に関する実態調査)によると、企業がIT副業人材を活用する主な理由は「自社で活用できる知見やスキルを習得するため」「社外からの客観的な視点を確保するため」となっており、「IT人材の思惑は企業の期待とおおむね一致している」とレバテックは分析している。

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副業でどんな貢献をしているか(提供:レバテック

 副業先から理不尽な要求を受けた(トラブルを経験した)ことがあるかどうかを聞いたところ、46.8%が「(トラブルの経験が)ある」と答えた。具体的な内容として「業務の内容、範囲の変更」(41.0%、複数回答、以下同)、「契約期間の短縮や破棄、報酬の減額」(36.8%)、「報酬の支払い遅延や未払い」(32.1%)などが挙がった。レバテックは「副業を新たに始める際には、契約内容を事前に取り決めて書面に残しておくことや、中立の立場で調整してくれるエージェントを介して案件を受けるなど、あらかじめ対策することが重要だ」としている。

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