インシデントハンドラーやフォレンジッカー、サイバー防衛隊は何をする人か ラックが「サイバーセキュリティの仕事解説」を公開:小学生でも理解できる用語集やトラブルの相談先も掲載
ラックは、『サイバーセキュリティ仕事ファイル〜みんなが知らない仕事のいろいろ〜』の合本版を公開した。サイバーセキュリティ分野の仕事に対する認知と興味や関心を高められるという。
ラックは2023年11月6日、『サイバーセキュリティ仕事ファイル〜みんなが知らない仕事のいろいろ〜』の合本版を公開した。これは同社が2022年2月に公開した『サイバーセキュリティ仕事ファイル1』と、2023年3月に公開した『サイバーセキュリティ仕事ファイル2』で紹介したサイバーセキュリティ最前線の仕事とコラムを合わせた合本となる。
24種類の仕事を紹介
児童、就職活動をする学生、社会人、今後のキャリアを考えたい人などの幅広い層を対象にしており、「より簡便にサイバーセキュリティ分野の仕事に対する認知と興味関心を高め、将来やってみたい職業にサイバーセキュリティ分野を選択肢に入れてもらいたい」としている。
サイバーセキュリティ仕事ファイルは、ラックの研究開発部門「サイバー・グリッド・ジャパン」のICT利用環境啓発支援室が制作した。小学校高学年から大人を対象に、専門用語に解説を入れたり、難しい言葉を言い換えたり、身近に感じてもらいやすい事例を入れたりするなどの工夫を凝らした。同社は「デジタル化された情報の改ざんや漏えいを防ぎ、社会の安全を守るサイバーセキュリティに関わる仕事を紹介する」としている。
取り上げられた職種は、サイバーセキュリティの最前線で活躍している仕事だけでなく、学校教育や弁護士、メーカー、通信、金融など、さまざまな業種でサイバーセキュリティに関わっている24種類の仕事。それぞれの仕事でのエピソードや、読者へのメッセージも収録している。
用語集も収録しており、サイバーセキュリティや仕事への理解をより深められるという。また、インターネットでトラブルに巻き込まれたり、困ったことになったりしたときの相談先を、トラブルの内容ごとに紹介している。
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