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「閉じた環境」「クラウドの最新機能」「マネージドサービス」を組み合わせたサービスを提供開始 NRIデータの置き場所が明確になる、というメリットも

NRIは、「顧客向け専用パブリッククラウドサービス」の提供を2024年4月に開始する。Oracle Alloyを活用して、同社のデータセンター内に閉じた形で構築したパブリッククラウドを、顧客企業が運営するシステムで利用できるようにする。

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 野村総合研究所(NRI)は2024年2月20日、「顧客向け専用パブリッククラウドサービス」の提供を同年4月に開始すると発表した。同サービスの利用者は、NRIのデータセンター内に閉じた形で構築したパブリッククラウドを利用できる。

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顧客向け専用パブリッククラウドサービスの位置付け(提供:NRI

データセンター内の環境で「デジタル主権」を確保

 NRIはこのサービスで「企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現に必要なパブリッククラウドの活用を支える多様なサービス群を提供する」としている。同サービスの特徴は、大きく分けて次の3つ。

 1つ目は「デジタル主権」を確保したこと。サービスに用いる機器やソフトウェアはNRIのデータセンター内にあるため、データの置き場所は明確だ。NRIは「当社がプライベートクラウドでSaaS(Software as a Service)を運用する過程で培ってきたノウハウを基に金融統制に準拠したルールでサービスを提供しており、高いレベルでのガバナンスやセキュリティを確保している」と主張している。

 2つ目はパブリッククラウドの新しいサービスや機能を利用できること。NRIのデータセンタ―内のクラウド環境でも、「Oracle Alloy」を使えば、Oracleが提供するパブリッククラウド「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)のIaaS(Infrastructure as a Service)やPaaS(Platform as a Service)を利用できる。そのため、「パブリッククラウドとほぼ同じタイミングで最新のサービスや機能を活用できる」という。

 3つ目はNRIのマネージドサービスによる追加サポートがあること。顧客向け専用パブリッククラウドに加えてパブリッククラウドも含め、マルチクラウドサービスの一体的な運営が可能だという。さらに、オンプレミスを含めたシステム環境をトータルで運営、監視するマネージドサービス「atlax」を活用することで「顧客企業のシステム全体の最適運用が可能だ」としている。

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