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なぜ新しい技術に「がっかり」してしまうのか SCSKが“AIに幻滅しないためのマインドセット”を解説Generative AI Summit Tokyo '24 セッションレポート(3/3 ページ)

新しい技術が注目を集めると、期待とともに「思ったほど普及しないかもしれない」と感じることがある。個人的に思うだけならいいが、技術の業務展開においては致命的な問題になり得る。組織の中で新しい技術を“当たり前の技術”にするにはどういったマインドセットが必要なのか。

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業務課題の解決を目指せばAIの存在は「弁当の高級梅干し」になる

 高山氏はSCSKが担当したAIプロジェクトの事例を幾つか紹介した。例えば「FAQのナレッジベースを生成AIで検索できるようにしたい」というものだ。提案を依頼したユーザーは、自然言語で入力された質問文に対し「プロンプト作成」から「回答作成」までを一貫して生成AIで実施したいと考えていたという。

 「この提案依頼を見て、アウトプットが正確ではない可能性があるものを直列に組み合わせようとしているのが、経験則的に気になった。最終的な提案としては、チャットで受け付けた質問の前処理は生成AIではなく“ルールベース”で実施し、領域を絞り込んだナレッジベースから生成AIで回答を作成するものになった」

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本質を認識することでサービスもこなれてくる(提供:SCSK)

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