開発者が知っておくべき12のGitコマンドまとめ GitHub:初学者向けに解説
GitHubは、Gitを利用する全ての開発者が知っておくべき12のGitコマンドを公式ブログで解説した。
GitHubは2024年6月10日(米国時間)、バージョン管理システム「Git」を使用する全ての開発者が知っておくべき12のGitコマンドを公式ブログで解説した。
GitHubは「開発者として毎日使うことになる12のGitコマンドを使うことで、より効率的にGitを扱えるようになる。私たちが『GitHub Flow』と呼んでいるブランチベースのワークフローも実践できるようになる」と述べている。
GitHubは、12のGitコマンドとそれぞれの使用方法を次のように解説している。
1.Git config
開発者がマシンにGitをインストールした後、最初にすべきことは、自身が誰なのかをGitが理解できるように設定することだ。
メールアドレスとユーザー名を設定するには、下記のgit configコマンドを実行する。
git config --global user.name "username" git config --global user.email "youremail@email.com"
これら2つの設定により、Gitの作業とユーザー名、メールアドレスを関連付けることができる。
2.Git init
git initはGitリポジトリを初期化するためのコマンドだ。ターミナルでmkdir project1を実行し、新しいフォルダを作成したとする。cd project1を実行すればproject1に移動できる。だが、その状態では、project1はGitリポジトリではない。
このフォルダをGitリポジトリにして、全ての変更を追跡できるようにしたい場合、git initコマンドを実行する。これにより通常のフォルダをGitリポジトリに変換できる。
3.Git status
git statusコマンドを実行することで、追加、削除、変更されたファイルを確認できる。何もファイルがない場合は、「nothing to commit」が表示される。
その後、例えばtouch hello.mdを実行して新しいファイルを作成し、再度git statusを実行すると、未追跡の項目でhello.mdが表示されるはずだ。これはステージングエリアに追加されていないファイルであることを示している。
ファイルをステージングエリアに追加するにはgit addコマンドを利用する。
4.Git add
git addコマンドはさまざまな使い方がある。git add .で作業ディレクトリ内の全てのファイルをステージングエリアに追加したり、git add filenameで特定のファイルをステージングエリアに追加したりできる。
ファイルをステージングエリアに追加することは、コミットする前に安全な場所に置かれたことを意味する。git addコマンドは、Gitに対して「このファイルを現在の状態で追加しておいてください」と伝えるようなものだ。
learning.pyとwaiting.pyという2つのファイルを作成し、git add learning.pyを実行した後にgit statusを実行すると、learning.pyがステージングエリアにあり、waiting.pyが未追跡であることが表示される。
learning.pyで「print("I'm learning git")」というコードを追加した場合、Gitがその変更を追跡するために、git addコマンドを再度実行する必要がある。
5.Git commit
git commitは、プロジェクトへの変更を保存するコマンドだ。これまでの例で説明すると、下記のコマンドを実行すると、「2つのファイルが変更され、1つの挿入があります」と表示される。これは2つの新しいファイルを追加し、1つのファイルに1行のコードが追加されたためだ。
git commit -m "initial commit"
git add .コマンドとgit commitコマンドを実行することで、変更を追跡し、新しい作業を保存できるようになる。
6.Git clone
git cloneは、GitHubなどのリモートリポジトリのコピーをローカルマシンに作成するコマンドだ。GitHubリポジトリにある緑色の「Code」ボタンをクリックし、HTTPSというオプションを選択して、リポジトリのリンクを取得する。
ターミナルを開いて下記のコマンドを実行すると、ローカルマシンでリポジトリのコピーを作成できる。
git clone <URL>
7.Git checkout
チームでGitリポジトリを操作する場合、リポジトリに加えた変更は新しいブランチに追加することが重要だ。Gitリポジトリにおけるブランチは、元のドキュメントを台無しにしないようにドキュメントのコピーを作成するようなものだ。ブランチを使用すると、チームメンバーと効率的に作業できる。
下記のコマンドを実行すると、update-nameというブランチを作成して、そのブランチに切り替えることができる。
git checkout -b update-name
8.Git branch
git branchコマンドを実行すると、リポジトリ内のブランチを一覧で確認できる。順番に沿って進めている場合、main、init、update-nameという3つのブランチが表示されるはずだ。
9.Git switch
git switchは、ブランチを切り替えることができるコマンドだ。下記のコマンドを実行することで、update-nameブランチに移動することができる。
git switch update-name
10.Git push
git pushコマンドを実行すると、ローカルリポジトリのgit commitをリモートリポジトリに反映させることができる。
下記のコマンドを実行することで、GitHubのリモートリポジトリにupdate-nameブランチの内容をプッシュできる。
git push origin update-name
11.Git pull
git pullはローカルリポジトリとリモートリポジトリを最新の状態にするコマンドだ。ローカルリポジトリはリモートリポジトリのコピー版になるため、それぞれのブランチには独自の履歴があることを注意する必要がある。
リモートリポジトリ側のmainブランチの変更を、ローカルリポジトリのmainブランチに反映するために、git pullコマンドを実行する。
12.Git show
git showは、今いるブランチでの作業や変更を確認できるコマンドだ。メインブランチでgit showコマンドを実行すると以下のような情報を確認できる。
- コミットID
- コミットメッセージの作者、時刻、日付
- コミットメッセージの内容
- ファイルに加えられた変更内容
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