エンジニアが大好きなテキストコミュニケーション、その限界:仕事が「つまんない」ままでいいの?(117)(1/2 ページ)
人間関係でトラブったとき、あなたはどんな手段でコミュニケーションを取っていますか?
皆さんは、対面や電話とテキストでのやりとり、どちらが好きですか? 僕は断然、テキストでのやりとりです。
物理的に離れている仲間と仕事をするケースが多いため、普段はメールやチャット、グループウェアなどのテキストでやりとりをしています。もちろん対面や電話、オンラインミーティングなどで会話をすることもありますが、日常のコミュニケーションは基本、テキストです。
友人や家族とのコミュニケーションの多くもチャットです。テキストでのやりとりの方が、相手がいま何をしているのか都合を気にしなくてもいいし、気軽にやりとりできます。記録も残るため、過去の履歴もたどれます。
日常的にキーボードに触れている時間が多いエンジニアの皆さんも、僕みたいな方が多いのではないでしょうか。
また、個人的には電話が苦手です。「何が苦手なのか?」と言われても困ってしまいますが、とにかく電話が苦手なんです。できれば避けたい。
というわけで、普段は断然、テキストコミュニケーションですが、実は先日「直接会話をした方がいいな」と思った出来事がありました。
先日あった人間関係のトラブル
出来事を一言で言うと「人間関係のトラブル」です。詳細を述べるのはいろいろと問題があるので控えますが、かいつまんでお話をすると……。
AさんとBさんは、仕事を一緒にしているパートナーです。以前は良好な関係を築いていました。物理的に離れていることもあり、仕事のやりとりは主にチャットを使っていました。
しかしあるとき、「Bさんにやや不信感を抱くようになった」とAさんからチャットで連絡がありました。その理由はBさんの言動が「ややトゲがあると感じる」こと。その結果、やりとりする回数が減って避けられていると感じるようになったそうです。「Bさんとはあまり関わりたくないので、少し距離を置きたい」とAさんは言います。
それまでは、2人は良好にやりとりできていたと思っていたため、Aさんからの突然の連絡に「何で?」と思いました。また、「距離を置きたい」と言われても、一緒に仕事をしている立場としては困ってしまいます。仕事を止めるわけにはいかないので、早急に問題を解決しなければなりません。
Aさんとはそのままチャットでやりとりを続けることもできました。ですが、ネガティブな話題を文字だけでやりとりしようとすると、どうしてもトゲのある感情的な応酬になりがちです。何より、ネガティブな言葉のやりとりに僕自身つらくなり始めていました。
そこで、「30分でいいので、3人で話しませんか?」と提案をしたのです。
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