検索
連載

9時から17時までなんて日本人は働き過ぎGo AbekawaのGo Global!〜ワエルさんFromエジプト(後)(1/3 ページ)

グローバルに活躍するエンジニアを紹介する本連載。今回もJICOOのWael Saad Mohamed(ワエル・サード・ムハンマド)さんにお話を伺う。IoTを学ぶため日本の大学院に入学したワエルさんは、急速に日本文化になじみ、その交友関係を広げていった。

Share
Tweet
LINE
Hatena

 国境を越えて活躍するエンジニアにお話を伺う「Go Global!」シリーズ。前回に引き続き今回もJICOOのWael Saad Mohamed(ワエル・サード・ムハンマド)さんにお話を伺った。野菜のお好み焼き、イカ焼きそば、かけうどん。豚肉を食さないムスリムでも食べられるものが日本料理にはたくさんあるとワエルさんは笑顔で話してくれた。

 聞き手は、AppleやDisneyなどの外資系企業でマーケティングを担当し、グローバルでのビジネス展開に深い知見を持つ阿部川“Go”久広。

囲碁の有段者になるほど日本文化になじむ

阿部川 “Go”久広(以降、阿部川) IoT(Internet of Things)を学ぶために岩手の大学院に入学されます。日本での生活はどうでしたか。

Wael Saad Mohamed(ワエル・サード・ムハンマド、以下ワエルさん) 食べ物にはちょっと苦労しましたね。東京にはたくさんのエジプトレストランがありますが、岩手では大変でした。ハラルフードはもちろんありますけど、インド人など他の国の人向けのものでした。

阿部川 なるほど。岩手といえばわんこそばが有名ですね。そばは大丈夫だと思うのですが、食べたことはありますか?

ワエルさん あります。155杯食べたことがありますよ。他の日本の料理も好きで、特に野菜のお好み焼きが大好き。あと、おすしも。焼きそばだったらイカが入っているものを食べます。私はムスリム(イスラム教徒)なので豚肉を食べないのです。あと、豚肉が入っていないからかけうどんも好んで食べます。

画像
大学院のみんなでわんこそば

阿部川 毎日お好み焼きにするわけにもいかないので大変ですね。何か運動はしていますか。

ワエルさん 運動ではありませんが、市ヶ谷の日本棋院で囲碁クラブに通っています。この間四段になりました。免状もあるんですよ(免状を見せる)。

画像
将棋の免状

阿部川 おお、すごい。おみそれしました、強いですね。囲碁はいつ始めたのですか?

ワエルさん 2011年です。エジプト人の友達から習いました。その友達は日本人の英語の先生から習ったと聞いています。最初は友達に勝てなかったのですが、そこから勉強して勝てるようになりました。ちなみに将棋もできます。

阿部川 将棋も有段者なのですか。

ワエルさん いいえ。囲碁も将棋もどちらも面白いけど、私は囲碁が好きなので大会は囲碁しか出ていないんです。ボードゲームの中では囲碁、チェス、将棋の順に好きです。

阿部川 囲碁のどんなところが面白いのですか。

ワエルさん 分析することでしょうか。面白いゲームは問題をどうやって解決するのかとか、どうやって勝つかとか考えるのが楽しいです。

阿部川 頭を使って解決するのが楽しいんですね。仕事にもそれは生きていますよね。問題分析して、問題解決して、プログラミングする、と。だから両方とも楽しいのでしょうね。仕事しなくていいってなったら、囲碁のプロフェッショナルになりますか?

ワエルさん どちらかではなく全部欲しいですね。

阿部川 欲張りでいいですね(笑)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       | 次のページへ
ページトップに戻る