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Google、「Gemini 1.5」搭載の「NotebookLM」の「音声概要」機能をアップデート 何ができるようになった?ビジネス向けバージョンを追加

Googleは、資料調査や文書作成などに利用できるパーソナライズされたAIアシスタント「NotebookLM」の「音声概要」機能のアップデートと、同アシスタントのビジネス向けバージョン「NotebookLM Business」を発表した。

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 Googleは2024年10月17日(米国時間)、資料調査や文書作成などに利用できるパーソナライズされたAI(人工知能)アシスタント「NotebookLM」の「音声概要」機能のアップデートと、同アシスタントのビジネス向けバージョン「NotebookLM Business」を発表した。

 NotebookLMは、PDF、Webサイト、YouTube動画、音声ファイル、Googleドキュメント、Googleスライドといったソース(参照資料)をアップロードし、「ノートブック」を作成して利用する。

 NotebookLMはこれらのソースを理解し、ユーザーにとって重要な情報に関して、パーソナライズされたAIエキスパートになる。ソースの概要をまとめた「ソースガイド」を自動的に生成したり、ユーザーの質問に対し、ソースからの引用を根拠として示しながら回答したりできる。こうした機能は全て、Googleの大規模言語モデル(LLM)「Gemini 1.5」のマルチモーダル解析機能によって実現されている。

 ユーザーはNotebookLMを使って資料を読む、メモを取る、共同作業するといったことを通じて、アイデアを練ったり整理したりできる。

音声概要機能のアップデート

 NotebookLMの音声概要機能は、ワンクリックにより、ソースの主要なトピックを、2人のAIホストによる深く掘り下げた音声会話(音声概要)に変換できるというものだ。アップデートにより、この会話をガイドしたり、バックグラウンドで聞いたりできるようになった。

会話のガイド

 NotebookLMに音声概要を生成させる前に、特定のトピックに焦点を当てたり、聞き手に合わせて会話の専門性レベルを調整したりといった指示ができる。

バックグラウンドリスニング

 NotebookLMで作業を続けながら、音声概要を聞くことができる。音声を中断することなく、ソースについて問い合わせ、引用を取得し、関連する引用を調べることが可能だ。

NotebookLM Business

 NotebookLM Businessは、企業や大学、組織向けに機能が強化されたバージョンであり、「Google Workspace」を通じて提供される。組織の共有ナレッジベースに基づくAIを利用して生産性を高め、コラボレーションを促進できるという。

 NotebookLM Businessのパイロットプログラムに申し込むと、この新バージョンの機能、トレーニング、メールサポートの早期アクセスを利用できる。Googleは、NotebookLM Businessの一般提供の開始時期や料金の詳細について、2024年中に発表するとしている。

 なお、NotebookLMでは、個人データ(アップロードしたソース、クエリ、モデルからの回答)はトレーニングに使用されない。Googleは、このサービスでは今後も引き続きデータのプライバシーとセキュリティを最優先事項としていくと述べている。

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