AWSの新VMwareサービス「Amazon EVS」は「VMware Cloud on AWS」とどうすみ分けるのか:AWS re:Invent 2024で紹介
AWSが新たに発表した「Amazon EVS」は、メリットの分かりやすいVMwareサービスだ。ネイティブAWSとの連携も簡単だという。VMware Cloud on AWSとのすみ分けはどうなるのか。
Amazon Web Services(AWS)は新たなVMwareサービス「Amazon Elastic VMware Service(Amazon EVS)」を2024年11月25日(米国時間)に発表し、12月初めに開催の「AWS re:Invent 2024」で紹介した。
AWS上のVMwareサービスとしては、既に旧VMwareとAWSが共同開発した「VMware Cloud on AWS(VMC on AWS)」がある。Amazon EVSが登場したからといって、VMC on AWSが消えるわけではない。この2つのサービスはどちらも提供されていくことになる。そして、AWSが今後力を入れていくのはAmazon EVSだ。
理由はAmazon EVSがAWSのサービスだからだ。VMC on AWSは当初から旧VMware、現Broadcomのサービスだが、2024年5月までAWSとそのパートナーも販売できた。ところがBroadcomは、販売提携を突如解消した。これにより、AWSとそのパートナーは、顧客のクラウドへの移行戦略における7つの道筋「7R」で提案しにくくなった。
今回のAmazon EVSにより、AWSは「7R」全てを、あらためて自社のサービスとして提案できることになる。
AWSがこれまで示してきた7R。最上部の「リロケート」で「VMware Cloud on AWS」と書いてあるが、これが「Amazon EVS」に入れ替わるのか、それとも製品名は消えるのか。顧客側から見れば、VMware Cloud on AWSは今後もVMware環境のクラウド移行における選択肢の一つだが、AWSは7Rの提案に残したいかどうか
Amazon EVSでは顧客がライセンスを持ち込む選択肢しかない
Amazon EVSとはどんなサービスなのか。現時点で明らかになっていることをまとめると次のようになる。
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