実は「困っていることはない」が多数派? Windows 11移行に関する中小企業のIT課題を発表:デルがWindows 10サポート終了に向けた対応動向を調査
デル・テクノロジーズは、Windows 10のサポート終了に向けた対応動向と中小企業のIT環境動向に関する調査の結果を発表した。それによると約7割の企業がWindows 11への移行を計画していた。
デル・テクノロジーズは2025年2月12日、「Windows 10」のサポート終了に向けた対応動向と中小企業のIT環境動向に関する調査の結果を発表した。
約7割の企業がWindows 11への移行計画を立てている
「Windows 11」の対応状況を見ると、72%の企業が「Windows 10のサポート終了までにWindows 11に対応する計画を立てている」と回答した。59%の企業は「社内の半数以上のPCが既にWindows 11に移行済み」と回答した。
Windows 11対応に関する課題では、互換性やコスト、工数を挙げる企業があったものの、「課題はない」と回答した企業が多数を占めた。PCの運用管理については「リプレース関連業務とトラブル対応の負担感が大きい」という回答が多かった。
調査では、中小企業のビジネス課題についても聞いている。約半数の企業が「人材不足」を課題に挙げており、それ以外では「コスト上昇」や「情報セキュリティ対策」などが上位に挙がった。セキュリティリスクについては、ランサムウェアやサイバー攻撃、ビジネスメール攻撃に懸念を示す中小企業が多かった。ただ、こうしたセキュリティリスクに対する意識は高いものの、「ウイルス対策ソフトを導入しているが、それ以外はセキュリティ対策していない」という企業が60%と、セキュリティ対策は不十分だった。
AI(人工知能)への取り組み状況については、AI活用製品に興味、関心を示した企業の割合は67%。生成AIを導入済みの企業は10%、導入を検討中の企業は28%だった。AI導入の障壁になっているものについて聞くと「具体的な活用に関する情報不足」を挙げた企業が多かった。
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