【Excel】もうイライラしない、モバイル版Excelの入力効率を爆上げする便利ワザ5選:Tech TIPS
外出先でメールに添付されたExcelのシートを確認しなければならない、といったことはないだろうか。PCを取り出して、確認するのはかなり面倒だ。このような場合、スマートフォンで利用できるモバイル版Excelを活用するとよい。ただ、モバイル版Excelは、指での操作にイライラすることもある。そこで本Tech TIPSでは、モバイル版Excelの入力を効率化する、とっておきのテクニックを紹介する。
対象:モバイル版Excel(iOS/Android)

モバイル版Excelの入力効率を爆上げする便利ワザ5選
外出先などでExcelのシートを確認しなければならないこともあるだろう。このような場合、スマートフォンで利用できるモバイル版Excelを活用すると便利だ。ただ、モバイル版Excelは、指での操作にイライラすることもある。そこで本Tech TIPSでは、モバイル版Excelの入力を効率化する、とっておきのテクニックを紹介する。
外出先でメールに添付されたMicrosoft Excelのシートを確認したり、修正したりしないとならなくなったことはないだろうか? PCを取り出して、インターネットに接続して、とちょっとした確認や修正なのにかなり面倒なことになる。
スマートフォン(スマホ)アプリのモバイル版Excelを使えば、より簡単かつ素早くシートを開けることは分かっている。ただ、「スマホでExcelを開くと、指での入力がうまくできない……」「セルをタップしても、なかなか思った場所が選択できない……」といった具合に、細かい操作にイライラしてしまうことも。
でも安心してほしい。実は、指での操作のイライラを解消し、PCと変わらないレベルでサクサク入力できる「ワザ」がたくさんあるからだ。
本Tech TIPSは、モバイル版Excelの入力を効率化する、とっておきのテクニックを紹介する。これで、通勤中やちょっとした空き時間に、モバイル版Excelを使って仕事をこなすことができるようになるはずだ。
モバイル版Excelは、iOS(iPhone)向けとAndroid向けで画面のデザインは異なるものの機能や操作方法は同じだ。ここではiOS向けのモバイル版Excelを使って紹介する。Androidを利用している方は、数式バーの位置などが、ここで示した画面とは異なるので注意してほしい。

iOS版Excelアプリの画面
iOS版Excelアプリでは、数式バーが画面上部にある。ここでは、iOS版Excelアプリの画面で操作方法を紹介するが、操作方法自体はiOS版とAndroid版で同じだ。
モバイル版Excelは以下のアプリストアページからインストールできる。
- iOS(iPhone)版Excel(App Store)
- Android版Excel(Google Playストア)
指でイライラしない? セル移動は「キーボード」で完結
モバイル版Excelでイライラするのは、小さな画面をタップしてセルを選択したり移動したりしなければならず、意外と正確にセルをタップするのが難しいからだ。
そのような場合は、キーボードの上部に表示される矢印キーを活用するとよい。
選択したいセルをタップした際、思ったものと違った場所が選択されたような場合は、数式バーをタップし、キーボードを表示する。キーボード上部の左側にある[←][→]キーを使えば簡単に左右へのセルの移動ができる。列の下への移動は、[return]キーをタップすれば移動できる。セルをタップするよりも確実に移動が可能だ。

キーボードを使ってセルを移動する
セルをタップして選択したら、数式バーをタップしてキーボードを表示する。キーボードの上部に[←][→]アイコンが表示される。ここをタップすることでセルの左右移動が可能だ。また、下に移動したい場合は、[return]をタップすればよい。画面のデータは、「東京都防災マップ 避難所・避難場所一覧データ」を使用している。
また、表のセルが細かくてタップしにくい場合は、表部分を2本の指で広げる(ピンチアウトする)ことで表示を拡大できる。セルを大きく表示すれば、タップも容易になる。なお、縮小するには、2本の指をすぼめればよい(ピンチインする)。
列全体を一気に変更! ヘッダをタップして書式設定
「この列の数字の桁数が多いので3桁ごとにカンマ付きの表示にしたい」「この列の数字をまとめて通貨形式にしたい」といった場合、列のヘッダ(アルファベット)部分をタップするだけで、列全体が選択できる。
列全体を選択したら、画面上部の[書式設定]アイコン(Aとペンのマーク)をタップ、画面下側に[ホーム]タブが表示されるので、[表示形式]をタップして、[桁区切りスタイル]や[通貨]をタップすればよい。これで列全体の書式をまとめて変更できる。
入力後の確定がサクサク! チェックマークをタップするだけ
Windows/macOS版のExcelでは、入力の確定に[Enter]キーを使う。モバイル版Excelの場合、セルに文字や数字を入力したら、数式バーの上側もしくは下側に緑色のチェックマークが表示されるので、これをタップすると確定できる([return]キーをタップしても確定可能)。
Windows/macOS版のExcelとは表示位置が異なる(Windows/macOS版では数式バーの[fx]の左側に表示される)で慣れが必要になるが、[return]キーをタップするつもりで[space]キーを押すなどのミスが減るため、作業効率が向上するはずだ。
もう関数名に迷わない! Excelが提案する関数をタップするだけ
キーボードをタップして関数を入力するのは結構面倒なことも多い。特に関数名が長いような場合は、入力ミスでエラー(#NAME?)となって入力し直しといったこともやりがちだ。
関数を入力したい場合は、数式バーの左端にある「fx」をタップするとよい。候補となる関数が上部に表示され、そこに使いたい関数がない場合でも「財務」「論理」「文字列操作」など、用途ごとのメニューから関数が選択できるようになっている。各関数にはヘルプもあるため、簡単な用途や書式を確認することも可能だ。
数式を覚える手間が省け、入力ミスによるエラーが防げるメリットがある。

タップで関数を選択(1)
数式バーに「=」と入力してから、[fx]をタップする。候補となる関数が上部に表示される。そこに使いたい関数がない場合でも「財務」「論理」「文字列操作」など、用途ごとのメニューから関数がタップで選択できる。
タップするだけで選択! 「フィル」で連続コピー
Windows/macOS版のExcelで同じ数式や連続する値を入力したい場合、セルの右下をドラッグする「オートフィル」を利用しているのではないだろうか。モバイル版Excelでも同様の機能がある。ただ、操作方法が少し分かりにくいのが難点だ。
例えば、連続した日付を入力したいような場合、先頭のセルに「2025/1/1」などと入力してからセルを選択、続いてセルを少し長押しすると「コメント」「クリア」などのメニューが表示されるので、ここで[フィル]を選択する。
セルの背景がグレーになったら、セルの右下または左上をフィルしたい方向にドラッグすればよい。単純にセルを選択しただけでは、同じように右下と左上に「■」のポインターが表示されるものの、これをドラッグしてもフィルされないので注意が必要だ。
同じ日付を入力したいのに連続した日付となる場合や、逆に連続した日付を入力したいのに同じ日付がコピーされてしまうような場合は、次の行にも入力して、2つのセルを選択してから、セルを長押し、[フィル]を選択して、ドラッグすればよい。

2つのセルを入力して「フィル」を実行(1)
同じ日付を入力したいのに連続した日付となる場合や、逆に連続した日付を入力したいのに同じ日付がコピーされてしまうような場合は、次の行にも入力して、2つのセルを選択して「フィル」を実行すればよい。
ここで紹介した操作方法は、どれも指のイライラを解消し、モバイル版Excelの力を引き出すものだ。モバイル版Excelを使って、いつでもどこでも快適にデータの確認や入力ができるようになれば、仕事はさらに効率的になるだろう。早速、今日からモバイル版Excelを活用してみよう。
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