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Googleの「Opal」が日本上陸 AIミニアプリ開発を“ノーコード化”自然言語とビジュアル操作でAIワークフローを組み立て

GoogleはノーコードでAIミニアプリを設計できるツール「Opal(オパール)」の提供対象国を拡大し、日本を含む15カ国で利用可能にした。これは米国でβ版として提供されていたもので、対象国拡大に合わせて機能も強化されている。

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 Googleは2025年10月7日(米国時間)、ノーコードでAI(人工知能)のミニアプリケーションを構築できる「Opal」を、日本を含む15カ国で新たに提供開始したと発表した。ここでいう「ミニアプリケーション」とは特定の目的を果たすために、AIモデルやプロンプトを組み合わせて構成した小規模なアプリケーション(以下、アプリ)のことだ。

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Googleアカウントを使って共有も可能

 Opalは、自然言語による指示と画面上での設計(ビジュアルエディタによる編集)を組み合わせて、AIミニアプリを構築できるツールだ。自然言語でアプリの要件を伝えるとOpalがプロンプトの作成やAIモデルの呼び出し、補助ツールの操作などを可視化されたワークフローとして構築する。

 テンプレートとして構築されたAIアプリを集めたデモギャラリーが用意されており、それらのアプリをそのまま使うことも、必要に応じて改変(リミックス)して使うこともできる。また、作成済みのアプリはGoogleアカウントを通じて他のユーザーと共有することも可能だ。

 Googleは「Opalの早期採用者が実用的かつ創造的なミニアプリを短期間で多数生み出したことを踏まえ、Opalを世界のより多くのクリエーターに届ける必要があると考え、提供国を拡大した」としている。拡大後の対象国は米国、カナダ、インド、日本、韓国、ベトナム、インドネシア、ブラジル、シンガポール、コロンビア、エルサルバドル、コスタリカ、パナマ、ホンジュラス、アルゼンチン、パキスタンとなる。

Opalの機能強化

 Googleは、米国で公開されていたβ版のフィードバックとして、Opalワークフローの透明性と信頼性の向上を求める要望が多数寄せられたことを受け、以下の機能を強化している。

高度なワークフローデバッグ機能

 デバッグプログラムを改善し、ビジュアルエディタでワークフローをステップごとに実行したり、コンソールパネルで特定のステップを繰り返し処理したりできるようになった。エラーはリアルタイムで表示され、失敗が発生したステップが特定されるため、コンテキストを即座に把握でき、推測せずに済むとしている。

アプリ基盤の高速化と応答性向上

 大幅な内部改良によってOpalの基本性能を向上させた。また、並列実行も可能になり、複数のステップを含む複雑なワークフローを同時に実行できるようになった。これらの改善によってミニアプリ開発にかかる全体的な待ち時間が短縮されたという。

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