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自分に中指を立てるな――あなたは「本当の自分」にウソをついていないか?仕事が「つまんない」ままでいいの?(131)(1/3 ページ)

「仕事がつまらない」「どうせ頑張っても無駄だ」――日々の仕事に冷めた感情を抱いていませんか? そんなあなたに伝えたいのは「No FAKE」「No LAZE」「No HATE」というメッセージです。

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 「仕事がつまらない」「どうせ頑張っても無駄だ」――日々の仕事に冷めた感情を抱いていませんか? ひょっとしたら、その背景には本当の自分に「ウソ」をつき、「向き合う」ことを避け、自分に「中指を立ててしまう」諦めがあるのかもしれません。

 でも、その選択はあなたの本心ですか? 本当は「○○でいたい」という気持ちがあるのではありませんか?

 本稿では、50代の男性である筆者が、偶然出会い、すっかり引き込まれてしまったガールズオーディション番組「No No Girls」を題材に、この「諦め」を深掘りし、私たちが失いかけている「自分を信じる力」と「一生懸命さ」を取り戻すヒントを探ります。

なぜ、50代男子が「No No Girls」に引き込まれたのか

 突然ですが、「No No Girls」というオーディション番組を知っていますか?

 これは、音楽プロダクションのBMSGが2024年10月〜2025年1月にかけて開催していたガールズグループオーディション番組です。プロデュースはラッパー/シンガー・ソングライターのちゃんみなさんが手掛けています。

 No No Girlsの特徴は、従来のオーディションのような「身長、体重、年齢」といった外見的な基準ではなく、参加者の「声と人生」が重視されている点です。世界中から7000通を超える応募があり、最終的に選ばれた合格者7人は「HANA」というグループでデビューしました。

 HANAの楽曲は「Blue Jeans」をはじめいろいろなメディアで流れています。No No Girlsは知らなくても、ひょっとしたら既にどこかで耳にしているかもしれません。

 ボクには年頃の娘が2人います。娘たちが家のリビングでNo No Girlsの動画を見ていたため「ガールズグループのオーディションが行われているんだな」ということは知っていました。ですが、「ふ〜ん、そんな番組があるんだー」ぐらいの認識で、それ以上に興味関心を抱くことはありませんでした。

 ですがある日、何となくリビングで流れていた番組を「ちゃんと見る」機会がありました。すると、すごく惹(ひ)きつけられている自分がいました。

 何がそこまでボクを惹きつけたのか。それは、参加者の「アーティストとしての才能」もさることながら、参加者それぞれの人生で抱えざるを得なかった背景や挫折みたいなもの。それから現在に至るまでの道のり。そして、オーディションのために一人一人がひたむきに向き合い、さまざまな葛藤を手放し、成長していく姿――そういったプロセスは心に刺さるものもあったし、共感もしました。

 ふと気付けば、オーディションの動画を最初から全て見て、関連動画も検索して見るほど夢中になりました。

 ボクは50代の男性です。@ITでガールズグループオーディションについて「心が突き動かされた」という話をするのは正直とても気恥ずかしいし、最初は書くことをためらいました(笑)。ですが、その気恥ずかしさを超えてでも書こうと思ったのは、あれこれ生きづらいいまの時代に、No No Girlsで表現されていることが「結構大切なんじゃないか」と思ったからです。

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