自分に中指を立てるな――あなたは「本当の自分」にウソをついていないか?:仕事が「つまんない」ままでいいの?(131)(2/3 ページ)
「仕事がつまらない」「どうせ頑張っても無駄だ」――日々の仕事に冷めた感情を抱いていませんか? そんなあなたに伝えたいのは「No FAKE」「No LAZE」「No HATE」というメッセージです。
あなたが選んでいるそれは、本当に「自分の声」なのか?
No No Girlsは、そのタイトルが表しているように、いままで周囲から「No」と言われてきたガールズのためのオーディション番組です。参加者には3つの「No」が求められています。「No FAKE(本物であれ)」「No LAZE(誰よりも一生懸命であれ)」「No HATE(自分に中指を立てるな)」です。
No FAKEとは「自分の経験や、自分が本当に感じたもの。そして、事実を伝える」こと。
No LAZEとは「自分と向き合うことを怠らない」こと。自分に対する自己理解。
No HATEとは「自分の声、自分を信じる。信用する」こと。自己肯定。「私なんて」と思わずに一生懸命生きること。
先ほど、「あれこれ生きづらいいまの時代に」と表現しましたが、昨今は、何かと生きづらい時代ですよね。具体的に、ボクたちのまわりでどのような事象が起こっているのか? それを題材に、「3つのNo」をボクの個人的な解釈で見ていきます。
例えば最近だと「静かな退職」という言葉が注目を集めています。「与えられた業務はこなすが、それ以上の積極的な提案や活動はしない」という、仕事に対する在り方、働き方です。働き方は個人が選ぶもの。なので、ここではその善しあしの評価はしません。
ですが、仕事に対するいろいろな在り方、働き方がある中で、どのような理由で静かな退職を選ぶのか? その背景には「ワークライフバランスの浸透」といったこともあるかもしれませんが、どちらかといえば……。
- 「自分を捨てて会社に従う」といった、これまで美徳とされた働き方や価値観に対する反動
- 仕事による過度なストレスからの自己防衛
- 「本当は、○○したい」と思っているのに、理不尽な上司や同僚からの扱いに「頑張っても報われない」「意見が聞き入れられない」といった不満や諦め、無力感
このような背景もあるような気がします。このような環境で働かざるを得なかったら、「環境が与えられないから、俺/私はやる気が出ないんだよ」「言われたことしかしねぇよ」とすねたくもなります。
一方で、本当は「○○でいたい」と感じている内なる声がそこにはあるのに、それに目を向けようとしないのは、自分に対する「FAKE」なのではないか。自分と向き合うことを怠っている状態は「LAZE」なのではないか。そして「しょせん、私なんて……」と自分に中指を立てているのは「HATE」なのではないか――。
本連載のタイトルは「仕事が『つまんない』ままでいいの?」です。ボクたちの日常には、「仕事、つまんねぇな」と思ってしまうこと、思わざるを得ないことがたくさんありますよね。そう思ってしまうこと自体は仕方がないことだし、それ自体が悪いことだとは思いません。
だけど、自分に正直になったり、向き合ったり、自分に中指を立てなければ、その環境を変えられるかもしれないのに、早々に「諦めてはいないかな?」と思うんです。
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