長野県の相澤病院、なぜ今「Nutanixでコンテナ」か? 脱3TierからAIへ、その狙いは:限られたIT人員だからこそ変革を推進
Nutanix Japanは、長野県の相澤病院が、Kubernetesクラスタの構築と運用管理を支援する「Nutanix Kubernetes Platform」(NKP)を採用したと発表した。医療におけるAI活用を加速させる。
Nutanix Japan(以下、Nutanix)は2026年4月22日、長野県松本市の総合病院である相澤病院(社会医療法人財団 慈泉会 相澤病院)が、コンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」のクラスタ構築や運用管理を支援する「Nutanix Kubernetes Platform」(NKP)を採用したと発表した。
相澤病院は既に、Nutanixの仮想化基盤「Nutanix Cloud Platform」(NCP)を導入して3層型のインフラ構成から脱却していた。NKPの統合とAI(人工知能)技術の活用を進めながら、経営環境の変化にさらされる医療業務の改善につなげる。
なぜ今Nutanixのコンテナ基盤? 限られたIT人員で変革を推進
相澤病院はこれまで、NCP上で電子カルテを含む基盤システムや、50台以上の仮想サーバを運用してきた。IT人員が限られる中でも、システム展開やソフトウェア更新の自動化と効率化、さらにはセキュリティパッチ適用の自動化などによる脆弱(ぜいじゃく)性対策なども取り入れ、システム運用の安定性と可用性を維持してきたという。
この実績を基に、同院はコンテナ環境を活用することでさらなる俊敏性の確保ができる可能性を見込んだ。医療におけるコンテナ環境の実効性を検証するとともに、今後見込まれるAIの本格活用に向けた備えとして、NKPを採用。基幹診療システムの安定運用を維持しながら、AIアプリケーションやデータ分析基盤をコンテナ環境で迅速に構築・展開できる体制を整備することにした。
患者の機微な情報を扱う医療機関として、相澤病院はオンプレミス環境におけるデータガバナンス(管理体制)を重視。その実現に向けて、NCP、NKP、さらにNKPをベースとした生成AI基盤「Nutanix Enterprise AI」(NAI)の組み合わせが有効だと評価している。
NAIは、オンプレミス環境やプライベートクラウドで生成AIを運用するためのツール群だ。大規模言語モデル(LLM)の導入・運用や、APIのセキュアな提供を簡素化し、自社データを活用した生成AIアプリケーションやAIエージェントの構築を支援する機能を提供する。
病院運営に即した「病院DX」を重視
医療機関では、人口減少や少子高齢化による人手不足に加え、サイバー攻撃への対策強化も求められている。限られた人員や予算の中でシステムを運用するために、導入コストだけでなく運用負荷や将来の拡張性を考慮したIT基盤の整備が課題となっている。
相澤病院は、単にデジタル化を進めるのではなく、実際の病院運営の課題解決につながる「病院DX」を重視している。まずは人員が限られた中でも医療の質と安全性を維持し、データ活用や業務効率化を進めていく方針だ。同院は今後、Nutanixのソリューションを活用し、生成AIの利用をはじめとした働き方改革と医療サービスの質向上を両立する新たな取り組みを推進する。
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