富士通でも日立でもNECでもない、エンジニアが選んだ「開発組織ブランド」のトップは?:エンジニアが認めた上位30社の顔触れとは(1/2 ページ)
エンジニアにとって、開発組織として魅力的な企業はどこなのか。企業の発信を通じて形成される「開発組織ブランド」をエンジニアが評価した「開発組織ブランドアワード 2026」の結果から、上位30社を見ていく。
ソフトウェア開発者などのエンジニアの採用競争が激化する中、企業は自社の魅力を伝えるために、技術力や組織文化の発信に労力とコストを投じている。一方でこうした発信の成果を測る客観的な指標は充実していない。こうした中、最高技術責任者(CTO)をはじめとする技術リーダーにとって、発信活動にどのような成果があったのかを説明することは難しくなっている。
役に立っているかどうかの確信を持てないまま、エンジニアに対する発信活動を担う技術リーダーに、自社の取り組みを見直す際の指標として活用してほしい――。こうした目的の下、一般社団法人日本CTO協会は「開発組織ブランドアワード」を実施し、その結果を公開している。
開発組織ブランドアワードは、各企業の発信を通じてエンジニアの中に形成された開発組織のイメージ、つまり「開発組織ブランド」を評価したものだ。エンジニアを対象に、開発組織ブランドに好感を持った企業や、その企業との接点、接点に関する印象、転職時の選択肢になるかどうかなどを尋ね、その結果から上位30社を選出している。
エンジニアが選んだ「開発組織ブランド」トップ30
日本CTO協会は2026年9月15日、アワードの2026年版である「開発組織ブランドアワード 2026」の結果を発表した。実際にエンジニアからの支持を集めたのはどのような企業だったのか。上位30社の顔触れを見ていこう(図)。
1位になったのは、Googleのクラウドサービス事業であるGoogle Cloudだ。5位に日本マイクロソフト、16位にAmazon Web Services(AWS)が入るなど、いまやITインフラの主要な選択肢となったクラウドサービスを扱う、主要3社がランクインした。この3社はクラウドサービスだけではなく、AI関連の取り組みにも力を入れている。AI分野の企業では、他にも「Claude Mythos」で知られるAnthropicが21位に入った。
国内の主要ITベンダーやシステムインテグレーター(SIer)からも、複数社が30位以内に入った。NTTデータが8位になった他、富士通が15位、日立製作所が20位、NECが25位にそれぞれランクインした。ソニーが19位、トヨタ自動車が29位に入るなど、ソフトウェア開発などのIT領域に注力する大手メーカーも評価を得た。
2位にメルカリ、4位にLINEヤフー、7位にサイバーエージェント、9位にディー・エヌ・エー(DeNA)が入るなど、国内の大手Webサービス事業者が高い支持を獲得した。国内のSaaS(Software as a Service)ベンダーも健闘し、3位にLayerX、6位にサイボウズ、11位にSmartHR、12位にフリー(freee)が入った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
富士通を抜いて2位に躍進したITベンダーは? IT業界の就職人気企業トップ20
みん就社が発表したIT業界就職人気企業ランキングでは、NTTデータが17年連続で首位になった一方で、上位企業の順位に変動があった。ランキングからは、IT業界を目指す人材の評価軸の変化が見えてくる。
任天堂に次ぐ2位は“老舗の国産IT企業” エンジニア志望学生が選ぶインターン人気企業は?
ITエンジニア志望学生の就職活動に関するpaizaの調査によると、2028年卒では自己分析よりもインターンシップ参加を起点とする傾向が見られた。インターンシップ希望ランキングなど、調査結果のポイントをまとめる。
脱VMwareがあぶり出した「オンプレ人材不足」なぜ深刻化? 現場で見えた“笑えない実態”
「脱VMware」を巡って現場を回る中で、もう一つ気になる問題が見えてきました。それはオンプレミスインフラを担う人材の不足です。背景には何があるのでしょうか。現場で見えてきた変化から考えてみたいと思います。
