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エンジニアの7割超、選考辞退の「本当の理由」を企業に伝えていなかった その本音とは:「決め手を全て正直に伝えた」は26.8%

キッカケクリエイションは、選考辞退の経験があるITエンジニアを対象にした実態調査の結果を公表した。辞退の本当の決め手を企業に正直に伝えていない回答者は71.2%に上る。

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 ITエンジニア向けの転職支援サービスを手掛けるキッカケクリエイションは2026年8月18日、ITエンジニアの選考辞退に関する実態調査の結果を発表した。調査は、過去の転職活動で二次面接以降に選考辞退をした経験があるITエンジニア221人を対象に、2026年6月12〜19日にインターネット調査で実施された。

選考辞退を決断する最も大きな決め手は何なのか?

 転職活動で最も多く同時並行して選考を進めていた企業数は「1〜5社」が47.1%、「6〜10社」が23.1%、「11〜15社」が14.5%だった。

 選考辞退を決断する最も大きな決め手を尋ねた設問について、回答は次の通り。

 最多が、「年収・待遇が希望と合わなかったこと」(24.0%)となった。次いで「他社からより魅力的なオファーを受けたこと」(14.0%)、「AI開発やDX(デジタルトランスフォーメーション)案件における自分の役割が想定と異なっていたこと」(11.3%)が続く。


選考辞退を決断する最も大きな決め手(提供:キッカケクリエイション)

 その他の自由回答では、「想定以上に仕事が上流に偏っていた(ベンダーコントロールが主で開発工程が一切ない事業会社だった)」「過去に大きな行政処分を受けている」といった理由が挙がった。

辞退の本当の決め手を全て正直に伝えたのは26.8%

 決め手を挙げた198人に、その決め手を企業に正直に伝えたかどうかを尋ねたところ、「全て正直に伝えた」は26.8%にとどまった。「一部だけ正直に伝えた(伝えなかった理由もある)」が41.4%、「理由は伝えずに辞退した」が15.2%、「本当の決め手は伝えず、別の理由だけを伝えた」が14.6%で、合わせて71.2%が本当の決め手を伝えていなかった。

 本当の決め手を伝えなかった141人に、その理由を複数回答で尋ねたところ、「角が立ったり、気まずくなったりするのを避けたかったから」(48.2%)が最も多かった。これに「当たり障りのない理由の方が、円満に辞退できると思ったから」(35.5%)、「本音を伝える手間や労力をかけたくなかったから」(21.3%)が続いている。


辞退の本当の決め手を企業に正直に伝えなかった理由(提供:キッカケクリエイション)

 上位には気まずさを避けたいという心理的な理由が並ぶ一方、企業が改善しないと考えたり、企業側から理由を聞かれなかったりと、企業の姿勢を理由に挙げる回答も一定数あった。自由回答では、「エージェントが答えたと思うから」「引き止められる可能性があったから」といった理由も挙がっている。

面接官の発言や態度への違和感は73.3%が経験

 これまでの転職活動で面接官の発言や態度に違和感を覚えた経験は、「複数回ある」が52.0%、「1回ある」が21.3%で、合わせて73.3%に達した。「ない」は22.2%だった。

 違和感を覚えた162人に、実際の発言や態度として最も近いものを尋ねた設問では、「威圧的・高圧的な態度を取られた」が25.3%で最多となり、「質問に対する回答が曖昧で、組織として整理されていない印象を受けた」が18.5%、「長時間労働や休日対応を前提とした発言があった」が11.7%で続いた。


違和感を覚えた「面接官の発言や態度」として、最も近いもの(提供:キッカケクリエイション)

 自由回答では、「容姿に関する感想を言われた」「女性に入社してほしい気持ちが逆に強過ぎる」「近々、妊娠の予定があるかどうかを聞かれた」「見下すような発言をされた」といった回答も挙がった。

復活オファーの経験は39.4%、入社に至ったのは24.1%

 一度選考辞退をした企業から後日「もう一度ご検討いただけないか」といった復活オファーを受けた経験は、「複数回ある」が19.0%、「1回ある」が20.4%で、合わせて39.4%だった。「ない」は57.0%を占めた。

 復活オファーを受けた87人に、最も印象に残っている1社への最終的な対応を尋ねたところ、「再度検討したが、最終的に断った」が43.7%で最も多く、「復活オファーを受け入れて、入社した」は24.1%にとどまった。「再度検討する余地なく、断った」が23.0%、「返答せずに自然消滅した」が9.2%と続いた。

辞退企業への改善要望は、業務内容や役割の具体的な説明が38.5%

 辞退した企業に対して「もっとこうしてほしかった」と感じる改善ポイントについて聞いた結果、上位3つは「業務内容や役割の具体的な説明」(38.5%)、「求人票と実態のズレを事前に解消すること」(28.1%)、「配属予定チームのメンバーや雰囲気の事前共有」(22.6%))となった。


辞退した企業に感じた改善ポイント(提供:キッカケクリエイション)

 自由回答では、「求人票の記載内容を実務担当者にレビューしてもらってから開示してほしい」「過去の行政処分や刑事罰があっても正直に話してほしい」「就業規則など会社との契約部分を事前に教えてほしい」「間接部門ではなく現場の人を出してほしかった」といった声が挙がった。

 キッカケクリエイションは、辞退者の多くが本当の理由を企業に伝えていない実態について、企業が把握する辞退理由と候補者の本音との間に隔たりが生じている可能性を示唆していると分析。候補者が本音を伝えやすい仕組みづくりや面接体験そのものの見直しが、今後の採用競争力を左右するポイントになるとまとめた。

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