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内定辞退した企業なのに「転職ファストパス」は使いたい、その理由は? レバレジーズ調査5人に1人が「内定を承諾しても入社の必要性を感じない」と回答

レバレジーズは内定の承諾と辞退に関する実態調査の結果を発表した。新卒の内定辞退者に向けて中途採用試験の一部選考を免除する「転職ファストパス」について、約6割の学生が利用に意欲を示した。

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 レバレジーズは2024年9月26日、内定の承諾と辞退に関する実態調査の結果を発表した。この調査は、レバレジーズが運営する新卒学生、若手社会人向けキャリア支援サービス「キャリアチケット」に登録している2025年卒業予定の大学生と大学院生を対象に実施したもので、252人から有効回答を得た。それによると、回答者の約6割が「内定を辞退した経験がある」と回答した。

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内定辞退した企業があるかどうか(提供:レバレジーズ

「内定承諾へのハードルを低く感じる学生も増えている」

 調査結果によると、14.7%の回答者が「『内定承諾したら、その会社に必ず入社しなければならない』とはあまり感じない」と回答し、4.8%が「全く感じない」と答えた。この結果からレバレジーズは「昨今の就活市場は売り手市場となっており、就活生にとって企業への選択肢が増えているため、内定承諾へのハードルを低く感じる学生も増えている」と分析している。

 一方、「転職ファストパス」に関心を寄せる学生もいる。転職ファストパスとは、内定辞退者に対し、中途採用試験の一部を免除する採用制度のこと。内定を辞退した経験がある学生のうち、転職ファストパスを「ぜひ利用したい」と回答した割合は29.2%、「やや利用したい」は32.9%だった。

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「転職ファストパス」を利用したいかどうか(提供:レバレジーズ

 レバレジーズが2023年12月に実施した同調査によると、転職を前提にキャリアを考える学生は増加傾向にある。学生自身がキャリアアップを求めていることや、終身雇用が期待できないこと、入社後のミスマッチの恐れがあるなどが主な理由だ。そうした背景もあり、転職ファストパスの「選択肢が広がる」という点が学生に注目されているのではないかとレバレジーズは推測している。

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