働き方の33%が「完全出社」で最多に――“幸福度”、フルリモートとの差は?:年収帯による幸福度の最大差は0.44ポイント
キャリアデザインセンターは、全国のITエンジニアを対象に実施した働き方やキャリア、転職に関する調査結果を公表した。現在の働き方において完全出社が33%で最多となったことなどが判明した。
キャリアデザインセンターは2026年9月18日、同社が運営するWebマガジン「エンジニアtype」において、全国のITエンジニア339人を対象に実施した働き方やキャリア、転職に関する調査結果を発表した。
それによると、現在の働き方において完全出社が33%で最多となったことや、働き方別の幸福度、年収帯別の幸福度、職場満足度が高まる要因などが分かったという。
完全出社が33%で最多の働き方、フルリモートとの幸福度の差は?
調査対象者に対して現在の働き方について尋ねた設問では、「完全出社」という回答が33%で最も多く、「週2〜3日リモート」が30%、「フルリモート」が28%、「週1日リモート」が9%という結果となり、約3人に1人のエンジニアが完全出社で働いている実態が浮き彫りとなった。
人生の幸福度に関する設問の回答を基にスコア化した比較では、全回答者の平均が3.22だったのに対し、フルリモートで働くエンジニアの幸福度は平均3.52となり、全体平均を0.30ポイント上回っている。一方、完全出社で働くエンジニアの幸福度は2.88となり、全体平均を0.34ポイント下回った。このように、フルリモートと完全出社との間の差が0.64ポイント開く結果となった。
年収帯による幸福度の最大差は0.44ポイント
さらに同調査では、年収帯別でも幸福度を比較している。その結果、年収帯による幸福度の最大差は0.44ポイントとなった。
今回比較した範囲では、フルリモートと完全出社の幸福度の差である0.64ポイントが、年収帯による最大差を上回る結果となった。ただしキャリアデザインセンターは、今回の調査結果だけでは「フルリモートにすれば幸福度が上がる」「完全出社だから幸福度が下がる」といった因果関係までは証明できないと注意を促している。
幸福度を左右する要因としては、仕事の内容や年収、職場での人間関係、家庭の状況など多岐にわたるものが考えられるとした上で、今回の結果はあくまで働き方と幸福度との間に見られた1つの関係性として受け止める必要があると説明している。
職場満足度で最多となったのは「勤務時間・働き方」
同調査では、職場に対する満足度についても尋ねている。現在の職場に「非常に満足」または「満足」と回答した144人を対象に、満足している理由で最も多く挙げられた項目を確認したところ、「勤務時間・働き方」が25%でトップとなった。次いで「仕事内容・役割」が21%、「人間関係」が20%だった。
キャリアデザインセンターはこれらの結果を踏まえて、働く場所や働き方とエンジニアの幸福度、職場満足度との間には一定の関係がうかがえるとしている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
「出社」に戻った人ほど集中力が続かない 「テレワークの自由と自己管理」の意外な実態
LASSIC運営のテレリモ総研は「テレワークと仕事の自律性についての調査」結果を発表した。テレワークによって自分で決められることが増えたと感じる場面や、自己管理が難しいと感じる場面での実態が、出社形態別や年代別などで明らかになった。
テレワーク廃止で人が辞める――それでも企業が“出社させたがる”のはなぜ?
テレワークから出社へ――。企業の間で出社回帰の動きが広がる一方、テレワークの制限や廃止を受けて、退職や転職を検討する人もいる。それでも企業が出社回帰を進めるのはなぜなのか。
AI/DX案件数が1年で3倍に フリーランスにまで「上流」と「出社」を求める背景とは?
レバテックがITフリーランス市場における需給動向をまとめた調査結果「ITフリーランス市場動向」を公表。ITフリーランスとして案件を希望する人材の増加や、AI/DX関連案件の急速な拡大、出社を伴う働き方の広がりなど、複数の変化が明らかになった。
「出社しないとつながりが薄れる」は誤解? 約7700人の追跡調査が示す実態
コロラド大学ボルダー校は相次ぐ「出社回帰」の動きに対し、一律の出社義務化によるリスクを浮き彫りにした研究結果を発表した。「離職防止や生産性維持に必要なのは場所の統制ではなく自律性や柔軟性を保つことだ」と指摘している。
地方・郊外テレワーク、年代で異なる「本音の困りごと」 20代はスキル/キャリア不安、では50代以上は?
テレリモ総研が地方/郊外テレワークについての調査結果を発表。20〜65歳のワーキングパーソン1004人が感じるメリットや困りごとが勤務形態別(フルリモート、ハイブリッド勤務、フル出社)、男女別、年代別で明らかになった。



