Oracle OpenWorld Tokyoはやっぱり熱かった
2009/5/25
Oracle Exadata、速さの秘密は3つ
4月22日から3日間、Oracle OpenWorld Tokyo 2009が開催されました。今回のイベントではブログ、YouTube、Twitter、flickrなど、Web2.0的なサービスを活用した情報発信も多く見られました。そしてあの社員犬ウェンディもtwitterで発信していました。 エコ(Green)にも徹底的にこだわりました。紙の配布物は極力なし。従ってセッション資料やカタログは基本的に公式サイトからダウンロードできるようになっています。見損ねたセッションがあれば入手しておきましょう。公式サイトでマイページにログインすれば資料をダウンロードできますよ。
そして開催直前には意外なこともありました。3年ぶりにオラクルCEOのラリー・エリソン氏が基調講演に登壇する予定でしたが、社長チャールズ・フィリップス氏に交代。そして何よりも業界を驚かせたのがオラクルのサン買収です。買収に関しては決定直後のためか、イベントでは一切語られることはありませんでした。今後の発表を注視していきましょう。
基調講演に登場したフィリップス氏はオラクルの戦略には「イノベーション」と「企業買収」があると述べていました。これらを徹底的に追求することでオラクルの今の強さがあるのでしょう。そして製品戦略を象徴するキーワードとして「Complete」「Open」「Integrated」を挙げました。大ざっぱではありますが、簡潔にいうなら顧客の必要とする完成度の高い製品群を完備し、それを標準技術で構成し、統合的に使える製品群を提供していくということです。
そしてオラクルのイチオシはOracle Exadataです。2008年9月サンフランシスコで開催されたOracle OpenWorldで発表され、日本では2009年1月から提供開始となりました。当連載でも2009年2月版「Exadataがいよいよ国内でも始動! オラクルの新しい動き 」にて紹介していますが、これはHPのハードウェアにOracleのソフトウェアを組み合わせたアプライアンスです。
性能強化のポイントは3つ。1つ目は「Smart Scan」によりストレージ側で直接クエリ処理を実行できるようにしたことです。これでストレージからサーバへのデータ転送量を減らし、かつサーバ側の負荷も減らすことができました。2つ目はASM(Automatic Storage Management)を駆使した並列処理でパイプを増やしたこと。3つ目はInfiniBandスイッチ搭載でパイプを太くしたことです。
アンディ・メンデルソン氏が登壇したセッションでは、スペックを半分にしたHP Oracle Database Machine Half Rackと、小売業向けのOracle Retail Data Modelが新たに発表されました。
またトップダウンでシステムを管理するOEM(Oracle Enterprise Manager)10g R5の紹介もありました。主な新機能としてはOracle VM管理、11gの管理機能強化、アプリケーションパフォーマンス管理、Fusion Middleware管理対象の追加です。なかでも11gの管理機能強化には、リアルタイムSQLモニタリング、パーティション・アドバイザ、Grid環境への移行を自動化する機能などが盛り込まれています。こちらは2009年5月14日から出荷開始となりました。機能詳細はまた後日紹介します。
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Index | |
Oracle OpenWorld Tokyoはやっぱり熱かった | |
Page 1 ・Oracle Exadata、速さの秘密は3つ |
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Page 2 ・オープンソースRDBMSに新しいベータ版が登場 |
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Page 3 ・ひさびさにMCP試験に挑戦しませんか? |
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