XMLDBやKVSは破壊的技術になり得るか?
2010/6/21
次世代のSQL RDBMSとなるか、VoltDB
5月25日(米国時間)、アメリカのベンチャー企業VoltDBが新しいデータベースを発表しました。その名もVoltDB。オープンソースでACID特性を備えたSQL RDBMSです。トランザクション性能も半端ではありません。PostgreSQLの源流にあたるデータベースを開発した、Michael Stonebraker氏の下で開発されたというのも目を引きます。
特徴は「古いようで新しい」です。ACID特性やSQL RDBMSといった本流のツボを押さえながらも、NoSQLが得意とするような拡張性も備えています。ベンチマークではCassandraを上回ったという報告もあり、性能面はかなりパワフルのようです。NoSQLの前提となる大規模Webサイトに適応させるように、RDBMSが進化したものとも言えるでしょうか。誇り高きRDBMSの「NoSQLだけが次世代じゃない。まだまだRDBMSはやれるぜ」というような意気込みを感じます。
XMLDBがSaaSデビュー
XMLデータベースを得意とするサイバーテックが、「商品情報管理パッケージ「MDM Master」のSaaS版を発表」など、SaaSに関して立て続けに発表を行っています。SaaSに本腰を入れて取り組むようです。
SaaSの発表でデータベースに着目するのは無粋かもしれませんが、サイバーテックのSaaSには当然ながら同社のXMLデータベース「Cyber Luxeon」が使われています。同社 代表取締役 橋元賢次氏は「SaaSでXMLデータベースが使われるのは初めてだと思います」と話しています。
なおサイバーテックでは定期的にセミナーを開催しています。特に「XMLデータベースをもっと良く知ろう」など、XMLデータベースの啓発にはとても熱心です。「まだよくXMLデータベースが分からない」と思ったら、足を運んでみるといいでしょう。
ではまた来月、お会いしましょう。過去記事もどうぞ!
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